15話 妖界へ ページ19
おそ松side
狐優紀「さっきも言ったけど、人が人界から妖界に行くには身体的にかなり負担がかかるの、
場合によっては精神の方にも負担がかかってしまうこともある。
だけど、霊力とか、妖力がある程度ある者ならば、その負担は大幅に軽減される。
だからおそ松君に私の妖力を少しだけ、授けることにしたの」
チ「でもそれ、狐優紀ちゃんの方は何の問題もないの?」
チョロ松が問うとこくりと頷いて私、妖力だけは有り余ってるからと、自信たっぷりに言った。
正直今の俺の脳みそじゃ、キャパオーバーして処理速度が大幅に落ちてる。
狐優紀が妖怪だったり、一松と十四松が神隠しに遭ったり、猫又まで出てきて、今度は妖怪の世界、妖界と来た。
もう何が何だか訳が分からないが、これだけは言える。
一松と十四松の安否だけは確認したいと。
そう決意し直した時、
チ「あの、さ…狐優紀ちゃん、僕も行っちゃ駄目かな」
狐優紀「えっ!?」
チ「やっぱり、こいつだけじゃ心配だし…僕も十四松たちの安否は確認したいから」
唐突にチョロ松がきりだした。
これには狐優紀もついていけずに目を丸くしている。
が、少しするとにっこり笑って、
狐優紀「さすが六つ子ってところか、おそ松君とチョロ松君がそう考えているならカラ松君とトド松君も同じことを考えているんじゃないかな?」
と言った。
二人を見れば図星と言う顔。
なんだよ、結局みんな行くんじゃん。
狐優紀「わかった、四人とも連れて行ってあげるよ、その代わりちゃんと私の話は聞いていて、人間と勝手が違うから。」
狐優紀はそう言って頭上に手を伸ばしたあと俺達の頭に手をかざして、行くよ。といった。
あたりが怪しげな紫色の光に包まれる。
そして、妖界へ。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月9日 0時