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7話 ページ8

羽実果side
バタバタと前方を走っていた結貴野の足が学校の手前でピタリと止まった。
いきなりの事で案の定私は

羽実果「ぐえっ」
結貴野「あだっ」

……結貴野にぶつかりました。

羽実果「ちょ、姉さん何急に止まって…」
結貴野「今の人、なんか硝煙の匂いがした」

はっ!?え、今の人!?誰!?

私が記憶を遡っていると目の前の結貴野は心底呆れたような顔をする。

いや、すれ違った人の特徴覚えてる方が頭おかしい。
流すって普通。

結貴野「あ〜多分あんたは覚えてないだろうからいいや」

失礼だし、しかも謎に心読まれた。

それにしても硝煙の匂いか……。
一般人からそんな匂いがするわけがないし、警官だったらこんな時間に普段着でうろちょろしてるわけがない。
いや、一般人もニートでもない限り、普段着でこんな時間にうろちょろしてるはずはないけど。

となると同業者?

結貴野「羽実果、考えるのはいいんだけど、さっさと学校入らない?」

そう言えばここ学校外だった。

結貴野に続いて慌てて校内に入り、教室に駆け込むと同時に本鈴がなった。

……考え事するのも大概にしよう。
そう心に決めた私だった。

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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時

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