goodbye bad person (ページ34)

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33話ページ34

十四松side
ト「兄さん…おそ松兄さん達大丈夫かなぁ」

隣にいるトド松が弱々しく声を上げる。

大丈夫だよってもう少し近くで言ってあげたいけど腕が枷に繋がれているせいで近づけない。

どうしてこんなことになったかと言うと、数時間前、例の依頼のタイムリミットと同時に備え付けの電話が鳴った。

内容は、時間切れを知らせるもの。
おそ松兄さんだけが呼び出され、その時の兄さんの威圧で僕たちは５人でその場に残された。

10分も経つと、絶対誰かしら我慢ができなくなるわけで、僕達は兄さんの後をおった。
トド松が安全のためにと全員につけていたGPSを頼りに。

そしてついた場所は案の定、darkmoonの本拠地だった。

僕とトド松、一松兄さんとチョロ松兄さん、そしてカラ松兄さんに分かれておそ松兄さんを探す。

でも、別れたのが行けなかったんだろう。
僕とトド松は薬で眠らされて、目が覚めたらここにいた。

手につけられた枷は短く、壁に繋がれていて、トド松も同じような状態で捕まっている。

十「大丈夫だよトド松！兄さん達はきっと大丈夫！」

僕にできうる限りの大声で、トド松にそう言った。

兄さん達がそんな簡単に捕まったり殺られちゃったりするわけない。

きっと大丈夫だ。そう信じて前を向いた時だった。

固く施錠され、閉じられた扉が音を立てて大破した。

夕闇「無事か?」
影刃「末っ子さんお二人だけだね」

崩れた扉の前に立っていたのは、デザートイーグルを片手に持つ夕闇ちゃんと、スマホを片手に持ち、スナイパーライフルをカバンに入れ、肩に下げた影刃ちゃんだった。