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32話 ページ33

一松side
ピロンッ♪

と、トド松の携帯が鳴った。
何でこうもタイミングよく鳴るんだ。
不覚にも僅かにびびってしまった僕は内心悪態をつく。

ト「うわぁ、影刃ちゃんからだ〜……って本当いつハッキングしてんの!?」

確かに。ここまでトド松が気付かないハッキングは、影刃が初めてかもしれない。

チ「で?内容は?」
ト「“この間ハッキングしちゃった〜ごめそ!

では本題に入りまーす、実はね、四日くらい前にこんな依頼が私たちの元に届きました!

『松野ファミリーを殲滅せよタイムリミットは1週間後』依頼人は闇月という人(?)みたいなんだけどね、

どうもこの依頼ひっかかるので、私達は受ける気全くございません!

闇月を英語変換(?)したらdarkmoonになったから、そのファミリーについて調べてみたけど、どうも松野ファミリーとか、私達を警戒してるみたい、

てなわけで、夕闇に警告しておけと言われた次第です!

そんだけ、じゃね!”…………うん、なんというか…ね……軽っ!?」

確かに、軽い。
もう少し警戒心持った方がいいよあの子。
そして、闇月。
こっちにはあんたらを暗殺せよって旨の依頼が来てるわクソ。
相打ちさせようとしたのが見え見えだ。

となると、darkmoonが相討ちさせようとした理由。

同タイミングで同じ様な内容の依頼が来たということは、同時消滅させようとしたと考えてよさそうだ。

その場合、darkmoonにとってのメリットは、脅威が同時に二つ消えることだ。

でも、夕闇も影刃も、この依頼を受ける気は全くない。

darkmoonがどう動くかがわからない。

チ「二人の行動が吉と出るか、それとも凶と出るか」
お「今うだうだしたってしゃーねーよとにかくこっちは様子見だ」

いつものおそ松兄さんらしく、けれども威勢たっぷりに言い放った。

タイムリミットまで、あと……2日。

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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時

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