30話 ページ31
チョロ松side
チ「あれ…?トド松、今羽実果ちゃんって言った?」
2ヶ月前に起こった二人組の男女が殺害される事件。
その被害者の子供の名前を聞いた僕はトド松にもう一度聞き返す。
ト「え?言っ…たけど…なに?どうかしたの?」
夕闇さんと影刃さんとすれ違った初日、確か夕闇さんが影刃さんの名前を呼んでいた気がした。
その名前が羽実果だった気がするのだ。
だとすると、夕闇さんが凛堂結貴野ということになるのかもしれない。
チ「影刃さんは大戸羽実果さんだよ、最初にすれ違った時に夕闇さんがそう呼んでた、そうなるとほぼ確実に夕闇さんは凛堂結貴野さんってことになるけど」
僕の言葉に皆目を丸くしていた。
カ「やっぱり被害者の子供か…」
チ「断定はできないけどほぼ確実にそうだろうね」
とすると、後は二人の暗殺を頼んできた依頼人である。
資料には一番最後の紙の右下に、“闇月”と記してあった。
闇月、という名前について調べてみたが、全く情報がない。
偽名だとすると闇月という名前に共通点はないのだろうか。
ト「闇月…闇、ダーク、月、ムーン…darkmoon!」
トド松が唐突に叫んだ言葉は最近僕達が目をつけていたファミリー。
まさかとはおもうが、darkmoonが二人の両親を殺害したんじゃ。
嫌な汗が頬をつたい、同時にトド松の携帯が鳴った。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時