14話 ページ15
羽実果side
……あれ?この人達って。
姉さんが男性ふたりを連れてボートに乗り込むと、私はその顔を見て驚愕した。
六人同じ顔なんだけど……。
しかも赤、青、緑、黄、紫、桃のお揃いのワイシャツにスーツ着てるし。
同じ顔の六人と言って思いつくのは松野ファミリー。
まさかとは思うがこの六人がそうなのだろうか。
いや、そうでないと信じたいのだけど。
?「つーかお前あそこで何してたの?船員じゃねえだろその格好どう見ても」
びしょ濡れの赤い人が姉さんに聞いた。
結貴野「まぁ、船員ではないのは認めるが...何故知り合いでもないのに理由を答える必要がある?」
確かに。
ちなみに今このボートは緑の人が操縦して岸に向かっている。
私ができるのはせいぜいハッキング程度、そもそも車とかバイクとかの運転もしたことないし、正直その点では、助かったと思っていたり。
赤「だよなぁ〜普通言わねえよなぁ〜…」
結貴野「当たり前だ阿呆かお前は」
阿呆って…。
赤「あ、じゃあ自己紹介すればよくね」
結貴野「もっとしないわ」
えぇ〜じゃあどうしたら教えてくれんだよぉ〜という赤い人。
初対面相手に随分がっついてくる。
しかも姉さんあからさまに嫌がってるのに空気読めないというか...
結貴野「普通初対面の人にこっちの事情を教えたりしないだろうが」
羽実果「……空気読めない通り越して馬鹿」
赤「ばっ...!?」
なんかこれが一番あってる気がする。
ちなみに面食らったような顔をした赤い人は無視しました。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時