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第6話 ページ8

一松side
土曜日、今日はみんなと一緒に買い物に来ていた。
トド松がショッピングモールに行きたいとか言い出すから。

人多すぎ。酔う。

そんなこんなで僕は早くもグロッキーになった。

十四松に捕まってると高速で動かれてさらに気分が悪くなりそうだから、チョロ松兄さんの服を掴んで移動して、やっと帰ることに。

チ「一松、重いんだけど…」

そんなの知ったこっちゃない。
誰かに掴んでないとこっちは死にそうだ。

ようやく家が見えるあたりまできた。家に帰ったら即寝よう。

?a「うわぁ!」
お「痛てっ」

前を歩いていたおそ松兄さんと誰かがぶつかった。

?a「あ!」
?b「どうし…え、誰?」

そこにいたのはついこの間アルバムで見たばかりの双子。

てか今、『え、誰?』って。
もう完全に忘れられてるじゃん。

?a「いや、だれ?じゃなくて!!!前にいたじゃん!!!学校行く時に」
?b「赤いパーカーの人でしょ?私目に入ってなかったんだって」

おそ松兄さん“赤いパーカーの人”になってる。

ていうか、どっちがどっち?

しばらく見てないからどっちが羽実果でどっちが結貴野かわからない。

?b「どうもすみません、連れがぶつかってしまったみたいで」
お「え、あいや、俺も前見てなかったし」

急に話を振られたおそ松兄さんは若干焦った様子で返答した。
僅かながら気まずい沈黙が流れる。

?a「ねえ、雨降ってきそうだよ?」
ト「うわ、ほんとだ……って降ってきた!?」

沈黙を破ったのは女の子の方だった。
トド松が続いて声を発するといきなり降り出した大粒の雨。

お「バケツ引っくり返したみたいな雨だな」

これは外にいたら風邪をひく。

チ「二人は家ってここから遠いの?」
?a「距離はあるよね?」
?b「そこまで無いよせいぜい200メートル」

近いのか遠いのかわからない。

お「今から帰るよりうちに寄ったほうがよくね?」
ト「これだから」

トド松が斜め前にある家を指さす。

?a「え!?いいの?」
?b「いいの?じゃないでしょ!?すみません」

なんかこっちの方がしっかりしてるような。
本当にどっちがどっちなんだろう。

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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年4月29日 7時

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