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第3話ページ5

チョロ松side
居間にいたら玄関の扉が勢いよく開き、ドタバタという音の後に、居間の襖がｽﾊﾟｰﾝｯと開かれた。

チ「うるっさいわ!!!……っておそ松兄さん?」

襖を開いたのはさっき外に出たばかりのおそ松兄さんだった。
さっきっていうか、ほんの３分くらい前な気がする。

おそ松兄さんはそのまま無言でつかつかと居間に入ってくると、そこらじゅうにある入れ物をひっくり返し、目当てのものがないとわかると２階に行ってドタバタし始めた。

ト「うるっさ!?何なの!?」
チ「何を探して((お「あったぁ!!!」…うるせぇよ!!!」

ドタドタと二階から降りてきたおそ松兄さんの手の内にあったのは古びたアルバム。

まさか十四松のあのアルバムじゃないよな。

居間にいた十四松以外の僕らは多分そう思っただろう。
そんな僕達の心情など知るよしもなく、おそ松兄さんはペラペラとページをめくり出す。

どうやら十四松のアルバムではないらしい。

ふとおそ松兄さんのページをめくっていた手が止まった。

ト「集合写真だね」
チ「っていうか全員で遊んでるところ撮られたような感じだろ」
カ「随分懐かしいものを見ているな」

その写真を見ていると右下の方に二人の女の子の姿が。

チ「あれ?この二人って……」
十「何見てるっすか?」
ト「あ、十四松兄さん」
一「アルバム?」

外から帰ってきた一松達も加わってみんないっせいにその写真を見始める。

ていうか、この子達の正体を知りたいんだけど!!!

なんだか見覚えがあるのに思い出せないのだ。

ト「あ!羽実果ちゃんと結貴野ちゃんだ～」
十「ほんとだ!!!」

末っ子二人の視線の先にはさっきの女の子達がいた。
もう一度写真を見た後、ようやく思い出した。

九年前、僕達が小六の時に転校していった女の子達だ。

お「あー!!!やっと思い出した!!!」
全松-お(。ﾟωﾟ) ﾋﾞｸｯ!

突然大声を出したおそ松兄さんに対してビビる。
何を思い出したんだこいつは。