第23話 ページ25
カラ松side
突然の二人の爆弾発言に俺達は思考が停止した。
ついこの間まで完全に忘れられてしまっていたのに、今は覚えているとしか思えないような発言。
二人に何があったのか、皆目検討もつかないが、おそらく今は覚えているのだろう。
お「え、は……?だってこの間…え?」
羽実果「いやぁ、実は違和感はあったんですよ〜」
結貴野「違和感はあったけどその違和感がどこから来てるのかわかんなくてですね」
つい数日前にこの公園に立ち寄った際に既視感を感じて慌てて家に帰り、アルバムを開いたところ思い出したらしい。
結貴野「アルバム見つけたタイミングでしまってあった箱も見つかって……なんか色々入ってたよね」
羽実果「なんかキラッキラしてるブレスレットとかボールとか、ストラップもだし…あとなんだっけ」
とにかくふたりは思い出の品全てをその箱にしまいこみ、アルバムを見つけたタイミングでその中のものを確認し、完全に思い出すに至ったのだという。
結貴野「羽実果が赤パーカーの人って言っておそ松さん覚えてたのもそれが関係あるのかもね」
結貴野曰く、羽実果が覚えていたのは奇跡に等しいらしい。
そもそもすれ違った人のことなんて覚えているほうが稀である。
そう考えるとやはり頭の片隅に僅かながら記憶の断片が残っていたのかもしれない。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年4月29日 7時