第22話 ページ24
トド松side
公園につくと十四松兄さんと羽実果ちゃん、結貴野ちゃんが走って公園の奥まで行く。
いつの間に持っていたのか三人ともグローブを装備していて、羽実果ちゃんがボールを持っていた。
羽実果「投げますね〜」
ポーンと放られたボールが綺麗な放物線を描き、結貴野ちゃんのグローブに収まる。
二人が小二だった時はまともにキャッチボールすらできたことなかったなぁ。
あまり激しく動きすぎると六年生だった僕たちに、二人が追いつけなくなってしまったから。
結貴野「じゃあ次私ですね」
そう言ってボールを投げる結貴野ちゃん。
過去の2人に今の二人が重なる。
二人共、本当に忘れちゃったんだろうか。
幼い時の記憶は忘れやすい。
頭ではわかってるけどやっぱり少し寂しかった。
一通りキャッチボールをして三人がクタクタになった頃、公園内に取り付けられた時計が5時を指し、パンザマストが鳴り響く。
羽実果「あ、5時だ」
結貴野「ほんとだ」
そう言いながら結貴野ちゃんが携帯を取り出す。
携帯には二人が引っ越してしまう前、一松兄さんが結貴野ちゃんにあげた猫のストラップが付いていた。
一「それ……」
結貴野ちゃんの携帯についているストラップに反応し一松兄さんが指さす。
結貴野「えっ…あ、そうでした…これ、一松さんがくれたんでしたよね」
そう言って笑った結貴野ちゃんはヒョイっと携帯を持ち上げて見せた。
羽実果「さん付けは崩さないのね…昔は〇〇君って君付けだったのに」
二人の驚愕発言に驚きを隠せない僕達の目には結貴野ちゃんの猫のストラップが映っていた。
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しまった…急展開になってしまった…。
gdgdですが、頑張ります。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年4月29日 7時