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第9話ページ11

結貴野side
あの雨の日から数日後、私たちは今学校にいる。

羽実果「数II難しい」
結貴野「そうでもないんだけど」

今の段階でつまずいていたら正直今後は絶望的だ。
教科書見たけど意味不明な式やら文字やらの羅列でしかない。

ﾓﾌﾞ「ねえねえ二人共！六つ子って知ってる?」

唐突にクラスメイトに話しかけられた。
六つ子と言ったら最近あったばかりのあの6人(大人)しか知らないから多分彼らだろう。
そもそも六つ子がそんなに沢山いるはずがない。

羽実果「知ってるよ～、家近所だし」
ﾓﾌﾞ「そうなんだ！あのね、その人たちここの学校出身なんだよ！学生時代はやんちゃしてたみたいだけど」

え、不良?不良だったのあの人達!?全くそうは見えなかったんだけど。

ﾓﾌﾞ「でね！西小学校の出身でもあるんだよ！」

へぇ……ってそれなんか需要あったかな。
あんまり私達に関係ない気g…((羽実果「あれ？」

結貴野「羽実果?どうしたの?」
羽実果「今ﾓﾌﾞちゃん西小学校って言った?」
ﾓﾌﾞ「え、う、うん」
羽実果「九年前、私達が通ってたの、西小学校じゃなかったっけ?」

……え、そうだっけ。
正直九年前ともなると記憶はあやふやで、自分がどこの学校にいたかなんてあんまり覚えてない。

だけど、もしかするとそうなのかもしれない。
近所には見覚えのあるものも沢山あったし、近くの小学校はそこくらいだから。

視線を窓に移すと五時間目を知らせるチャイムが鳴った。