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姫は“魔女の香”がするらしい ページ9

アイルス視点



タルト「……ふむん?お主、“魔女の香”がするのぉ」



タルトさんが小首を傾げて私を見ます。あ、普通に可愛いです。



いやそんな事よりも……“魔女の香”?



エクレール「あー、呪いの力ねー」



アイルス「……ああ、あの“怒感情”のことですか」



魔力保有者の精神が乱れた時、魔力が逆流して“呪”を生み出し、破滅に導きます。



私の場合意識を呪いから引き離し……その結果、一つの感情に“意思”を持ってしまいました。



タルト「ふむ。エルのお陰で安定しておるのぉ。それに、お主が感じた苦行……むむ!!どれほどの精神負荷な環境で人格が完成されたのか、常に負のオーラを漂わせておる」



私の心を覗くように、タルトさんはつらつらと述べます



タルト「しかしこれほどの……ああ、お主ほど魔女の条件に満たしているものはおらん。……ささやかながら我も支援されてもらう。……ふむん、ふむむむむむむむ、むむん!!!」



タルトさんが詠唱(?)を唱えた瞬間、幾つかの妖しく輝く宝石達が、私の中に入って行きました。



……この感覚は、呪、ですね。



しかし、前とは打って変わって……なんだか楽になった気分です。



エクレール「おー!中々やるねータルちゃん!!」



恐らくこれは人知を超えた技……神業というやつですね。



呪いの耐性が付いているから……私の負の感情を敢えて呪にし、魔力へと変換したようです。



中々器用な事をしてくれますね。



エクレール「ふふーん!でもねー私だって負けないよー!!正しき神・エクレールの名に賭けて……オセロで勝負だよー!!」



馬鹿みたいに大声を出し、決闘という名の遊戯に誘ったようです。



タルト「その勝負、受けて立つのじゃ。……しかしお主、頭を使うゲームは大の苦手じゃないのか?」



あ、やっぱりエクレールさんてそんな感じしました。



主に雰囲気と口調と言動で。



この後、エクレールさんはタルトさんにオセロでボコボコにされました。



泣き喚くエクレールさん、その滑稽さに笑みが溢れるタルトさん。



それを私は生暖かい目で見守っていました。



……その時、ふと脳裏に浮かびました。



そう言えば、現世の私って、どうなっているのでしょうかね。

魔術師は魔法が使えない→←威厳が無いのは神のせい



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十六夜六花(プロフ) - 作者です。やばいです。間違えてとんでもないことやらかしてしまいました!!本当にすみません!!! (2019年11月8日 22時) (レス) id: 234914d906 (このIDを非表示/違反報告)
- え、ちょカイリスうううううううううううう(うるさ) 更新楽しみです…!!! (2019年11月7日 23時) (レス) id: 554f4bc429 (このIDを非表示/違反報告)
厨二腐女子 - 舞菜さん» え、じゃあ私はヴァンパイアに命令してカイリスを吸血鬼の仲間にしたやつやってきます! (2019年11月7日 17時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
舞菜 - ヒロイン殺っちゃっていいですか?いいですよね? (2019年9月28日 19時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:南條槙野 | 作成日時:2019年9月28日 13時

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