決闘 中編 ページ7
クリス視点
風魔法でしょうか。
背後には、豪華な装備を纏った赤髪の女の人。
……何処かで見たような顔ですね。
それはそうと、これは反則ですよね？
いや、でも魔物を所持していましたから……うーん、微妙ですね。
尚文「てめえええええ！」
以降、一方的な戦いでした。
槍「はぁ……はぁ……俺の、勝ちだ！」
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王「ふむ、さすがは我が娘、マルティの選んだ勇者だ」
王様の、娘さん？
ならやはり無関係ですか。
尚文「な、んだとっ……！？」
王「さあ聖女。仕事だ。この奴 隷を解呪しろ」
……。
なんとも後味の悪い勝負。
ですが……私には何もできません。
えっと、確か触れるだけでいいんでしたよね。
私はラフタリアさんに触れました。
すると、掛けられていた呪いが消えました。
王「モトヤス殿、奴 隷が待っていますぞ」
ラフタリアさんは、槍の勇者様の頬を……
……叩きました。
ラフタリア「この……卑怯者！」
槍「え？」
ラフタリア 「私が何時、助けてくださいなんて頼みましたか！？」
槍「で、でも、アイツに酷使されていたんだろ？」
ラフタリア 「ナオフミ様は何時だって、私に出来ない事はさせませんでした！私が怯えて嫌がった時だけ戦うように呪いを使っただけです！」
槍「それがダメなんだろう！」
ラフタリア 「魔物を倒すことが出来ないなら、誰かが代わりに倒すしかないじゃないですか！」
槍「君がする必要が無い！あいつはそんな思いやりのあるような奴じゃない！」
ラフタリア「あなたにナオフミ様の何がわかるのですか！あなたは病を患ったボロボロの奴 隷に手を差し伸べたりしますか？」
槍「で、できる！」
ラフタリア「なら、あなたの隣に私ではない奴 隷がいるはずです！」
槍「！？」
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作者名：桜小路美彩 | 作成日時：2019年3月29日 22時
