女神辞めたと思ったら、今度は聖女として召喚されました。 (ページ6)

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決闘前編ページ6

クリス視点

王「モトヤス殿の話は聞かせてもらった。勇者ともあろう者が奴隷を使っているとは……やはり盾の勇者は罪人という事か」

え、ダメなんですか？

王「決闘せよ！」

ラフタリア「ナオフミ様！」

ラフタリアさんが兵士達に保護されています。

ラフタリア「勝負なんてする必要ありません！私は_______ふむぅ！」

王「本人が主の肩を持たないと苦しむような呪いを掛けている可能性がある。奴隷は黙らせてもらおう」

なんだか、完全に戦闘ムードになっています。

王「では城の庭で決闘を開催する！」

……あれ、盾の勇者様は攻撃力はあるのでしょうか？

無ければ、出来レースなのでは？

_______

_____

王「これより槍の勇者と盾の勇者の決闘を開始する！勝敗の判定はトドメを刺す寸前まで相手を追い詰めるか、敗北を認めること」

槍「矛と盾が戦ったらどっちが勝つか、なんて話があるが……今回は余裕だな」

槍の勇者様は尚文様を蔑むように睨んでいます。

王「では_______勝負！」

槍「うおおおおおおおおおお！」

盾「でりゃああああああああ！」

流石勇者、波を乗り越えた後なのに既に体力が回復されていますね。

尚文様が槍の勇者様に拳を叩き込んでも、全くダメージが無いようです。

が、しかし尚文様はオレンジのバルーンを投げつけました！

槍「いて、いて！」

尚文「オラオラオラ！」

「な、なんでバルーンが！？」

観衆が悲鳴をあげます。

……これ、意外といけるのではないのですか？

槍「てめえ！何の真似だ！」

尚文「どうせ勝てないのなら、精一杯嫌がらせしてやるよ！」

槍「やめろおおおおおおぉぉぉ！」

尚文「不能になりやがれえええぇぇぇ！」

やや、槍の勇者様が不利のようですね。

「盾の癖に槍の勇者様に何をするんだー！」

「こ、このままじゃ盾が勝つんじゃないか？」

「まさか……嘘だろ？」

えー……皆さん、最初から槍の勇者様が勝つ前提で見届けていたんですか。

なんて考えていたら_______

尚文「ぐあっ……！」

突然尚文様が背後を強く押されたようによろめきました。