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アップル「なんで君たちは揃いも揃って薄着で来るのだ!」

「ご、ごめんなさい…」

食堂に入った途端、アップルポイズンに怒鳴られた。

彼の言う「君たち」は、私と亜希の事だ。

何故こんなにも怒られているのかが不思議で仕方ない。

Tシャツと短パン。

普段着にすぎない。

亜希はタンクトップにラインパンツ。

こちらも普段着だ。

亜希「だから、さっきも言いましたよね?これは普段着です」

アップル「普段着だろうが薄着には変わりないだろ。これを着ていろ」

そう言ってアップルポイズンは亜希に自分の着ているジャケットを羽織らせた。

亜希「お返しします。暑いです」

アップル「着替えてくるまで受け取らん」

亜希「頑固ですね」

アップルポイズンと亜希が言い合いをしている中、私もエイトフットからジャケットを羽織らされていた。

「私もいりませんよ」

エイトフット「アップルが静かになるまで着とけ」

「……分かりました」

お借りしますね、と羽織り直す。

……一度だけ出掛けた海の匂いがする。

何だか彼に包まれている感じだ。

そりゃあ、彼のジャケットだから当たり前だ。

こんな事を考える私は変態だろうか…

「ねえねえ」

と私に話しかけてきたのはプリティースカーだ。

P.スカー「昨日大丈夫だった?熱あったんでしょ?」

「ありましたけど、熱は下がってすっかり元気です。ありがとうございます」

P.スカー「ううん!珍しくミスターが慌てて面白かったの!」

「おじ様が?」

P.スカー「同じ所をぐるぐる回ったりねー、いつも以上に変なミスターだったの」

面白かったよー!と笑いながら言われる。

その話を聞いて普通だったら笑って終わるが、面倒臭い私は、おじ様に迷惑掛けちゃったな…と少し落ち込む。

良い所見せようと思って頑張ったんだけどなー…

熱出て倒れた事はきっとフェロー様にも伝わってるだろうし…

私は結局『約立たず』のままなんだ。

完璧を求められているのにそれに応えられない。

完璧になれないから必要とされない。

必要とされないから捨てられる。

………これ以上考えると胃に穴が開きそう。

私は目の前の美味しそうなフレンチトーストを一口だけ頂き自分の部屋へと戻った。

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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます! (2022年10月2日 21時) (レス) @page34 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴっぴ(プロフ) - 猫目石さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです! (2020年9月15日 17時) (レス) id: 4901628f15 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - やっぱりこの作品好きですわぁ、、、 (2020年9月14日 17時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴぴぴっぴ | 作成日時:2020年8月14日 23時

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