2すとぷりと美少女歌い手。

私は歌い手……。 ページ11

『あぁ、そうか...』
考えていたら気づいてしまった。

私は、自分で自分が恥ずかしくなってしまったのだ。
自分も歌い手である。
すとぷりさんと同じ。
さっき、りぬくんもそう紹介してくれた。

『だけど、そうなんだけど...』
私と、すとぷりさんは全く違う。

LIVEを見て、聴いて、私はすごく楽しくて面白くて興奮して元気をもらった。それが、すとぷりさんの歌の力で、歌い手6人の力だ。

けど、私はどうなんだろう。
聴いてくれている、みんなにそう思ってもらえているのだろうか。
今の私には自信を持って言えない。

それなのに、、、

そう心のどこかで思ってしまったのだ。

そしたらもう、同じ空間にいるのも話すのも恥ずかしくなってしまった。

この先どうしたらいいんだろう。
何をすれば…

さっきまであんなに元気だったのにな...

『はぁ...』
大きなため息をつく。
そして、泣かないって決めたのに泣きそうになる。
うつむく。

すると、
｢でっかいため息ついてどうしたん？｣
後ろから急に声をかけられた。

びっくりして振り返ると、
そこにはジェルさんが立っていた。

ジェルさん。→←なんでだろう。

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