10個目の願い ページ10
手嶋視点
新学期が始まって2日目、鈴菜さんがオレのクラスに来た
理由は普通に部活の連絡…まぁ報告、と言うのが正しいな
が、その後ろに居たであろう、背が低い女子
その子がオレに話があるとか言ったらしくて、鈴菜さんのついでに来たらしい
自分で言うのも難だけど、オレってモテるほうだろ?
だから告白だと思ったんだ
でも
「手嶋さんは幸せですか?手嶋さんも「天才くん」なんですか?」
…と
「遥、詰め過ぎ。手嶋困ってる」
まぁ、驚きはしたが困ってはいない
物凄く顔が近づけているようだが、
オレともかなり身長差があるのでそこまで近くはない
「あ…すいません」
と、謝ってきたが…
真っ先に出てきた言葉が口から出た
『いいよ、別に…
オレはお前の言う「天才くん」やらではねェよ
むしろ…凡人だ、幸せとかは正直わかんねぇ』
と言うと、最初のような真顔に戻って
「…いいですね」
そう言った
いい、と言うのは羨ましいって事か?
なんでだ?凡人のオレが
で、ちょっとムカついたから
『お前、部活入ったか?』
「入ってないですけど…」
『じゃあ、うちの部入れよ。人手不足なんだよなうちの部』
ちょっと嫌がらせのつもりで言った
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作者名:すなっく | 作成日時:2022年5月5日 19時