花狐は鬼を狩る【鬼滅の刃】

狐が四匹 ページ6

鬼殺隊、本部。




Aは、胡蝶に連れられ、ここに来ていた。




冨岡は、早くもAに嫌われた。




「お館様、お館様。




　剣士の・・・白樺Aさんが来ました。」




胡蝶はお館様・・・産屋敷に言った。




産屋敷はAと胡蝶に入るよう言った。




「お館様、失礼します。」




『失礼します。』




胡蝶に続き、Aも産屋敷邸の一室に入った。




「よく来てくれたね、白樺Aさん。」




『お初にお目にかかります。




　剣士の、白樺Aです。以後よろしくお願い致します。』




Aは産屋敷に一礼した。




「よろしくね。早速なんだけど、お願いがあるんだ。




　・・・鬼殺隊に、入隊してほしいんだ。鬼を滅する為に。」




『そのことはしのぶさんから存じております。




　承知しました。鬼を滅するためなら、手段は選びませんから。




　ですが・・・詳しいことは言いません。聞かないでくださいね。』




そう言ったAからは、威圧感が感じられた。




産屋敷はにっこりと笑う。




「ありがとう。A、君は特別入隊だよ。




　試験を受けず、推薦で入隊したんだ。これはとても名誉なことだよ。




　これから、よろしくね。」




『はい、改めて白樺A。鬼殺隊に入隊を決めました。』




Aには"狐柱"という地位が与えられた。




だが、このことが大きな波乱を巻き起こすことになるとは、誰も知らなかった。

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