雫が十二滴。 ページ14
鬼と交戦し始めたその時、 ちょうど雨が降り始めてきた。
雫が 自身の身体と刃を濡らした。
私はためらうこともなく一気に鬼に斬りかかる。
雨の呼吸 参ノ型 五月雨
鬼の斬撃をくぐり抜け、なんとか一撃入れる。
でもそれも虚しく、すぐに再生した。
「雨の・・・柱か。」
『雨柱、時雨A。上弦の壱、お前の頸は斬る。』
雨の呼吸 伍ノ型 秋雨紅葉
背中をざっくりと斬り、さらに腕もきった。
・・・ と思ったのだが。
鬼はそれを避けていて代わりに私の背中がざっくり切られていた。
早すぎて対応できない。
こんなんじゃ、駄目だ。
月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮
大小それぞれの刃が散らばり、襲ってくる。
駄目だ、避けきれない。
左手、髪の毛、銅が斬りつけられた。
『まだ・・・まだ動ける。戦える。』
諦めちゃいけない。私が倒さないと、誰かが犠牲になるから。
『柱、だから。諦めちゃいけないの。
奪われてない誰かの幸福を守る。そのためなら、
・・・罪を、償えるなら。私の命なんて何度でも手放してやる。』
命なんて、いらない。
私の他に、守らなくてはいけない命がある。
だから、私達は戦う。
命を懸けて鬼に立ち向かうの。殺して、嘆いて、また殺す。
それの繰り返し。
『・・・無一郎、皆。
ごめんね。』
ごめんね、悲しませることをして。
でも、私はやりきったから。
雨の呼吸 滅ノ型___________終雨滅殺
刃は輝き、夜明けが迫ったときだった。
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四つ葉見つけた(プロフ) - お水とお餅【募集企画参加垢】さん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございました。この小説を始める少し前に、私の住んでるところで凄い雨が降りまして。その雨が上がったときの雨上がりの光景が印象に残ってたんです。コメントありがとうございました。 (2020年11月14日 21時) (
レス) id: 550a2fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
お水とお餅【募集企画参加垢】(プロフ) - 切ない..けど無一郎君に夢主ちゃんの思いのバトンが受け継がれて上弦の壱と戦ったと思うとなんだか涙が出てきますね...雨上がりに生まれ、雨上がりに死ぬ。雨の音色を奏でている時間に散った夢主ちゃんは...儚く美しいですね。素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月9日 17時) (レス) id: c273debe8e (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉見つけた(プロフ) - ありがとぉぉぉぉぉ！！感謝感激雨あられぇぇぇぇ！！煩くてごめんねぇぇぇぇ！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: 550a2fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶3姉妹推しです!(プロフ) - 四つ葉ぁぁぁ！来たよぉぉぉ！むいくんのだぁ！！評価&お気に入りしたよぉぉぉ！ 煩くて申し訳ありませんでしたﾍﾟｺｽ (2020年9月11日 19時) (レス) id: 7688185c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉見つけた x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/buodsao/
作成日時：2020年9月11日 17時
