四十捌 ページ16
心鈴side
あの後どうやって家に帰ったのかすら覚えていない
あの日から私は部屋にひきこもるようになっていた。もう何日も経っている
寝ては、起きて、思い出し、泣いて、泣きじゃくって、疲れて、いつか眠りについている。そんな事を繰り返している
泣いたらもう忘れられる。そんな考えは甘く、いつの間にか涙すら出てこなくなっていた
何がいけなかったんだろう。そう、自分を責め続けながら、私は今日も眠りにつく
・
『××××××』
どこかで声がする。だけど、上手く聞き取れない
あぁ、これは夢なんだ。また、また、私を痛めつけるんだ
『××、×××』
だけど、なんだろう。今日のは、少し違う
"声”が少し違う。いつもなら、もっとキツイ言い方だから
『……××、×鈴、心鈴!』
心「ッッ!」
私は跳ね起きた。時計を見ると、もう11時だ
なんだったんだろう。今日の夢は、おかしい
はぁ、はぁと息が漏れる。ふと額に掌を当てる
少し拭って見てみると、汗で手が吃驚するくらい濡れていた
・
ある狐side
もう少しか……もう少しで……
彼女が手に入るのぉ……
×××には悪いと思おたが、彼女を妾の物にせねば
い つ か 必 ず 起 こ す "あ れ”
の材料が、揃えようにも揃わんからな
ある狐は、この頃から考えていた
あの最悪の
『神狐様』を
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作者名:秋奏&愛桜彩☆*゚ x他1人 | 作成日時:2018年2月3日 15時