. ページ3
じっと睨まれているのが怖くて、怖い人の奥にいる圭人に助けを求めると、あちゃーと額に手を当てて申し訳なさそうに僕を見つめた。
「あ、初めまして、俺圭人の幼なじみの山田涼介って言います。」
知念「は、はじめ…まして。」
表情を一切変えないで突然自己紹介をしてきた彼
人見知りなのもあるけど、何よりも彼が怖くて声を振り絞るのでやっとだ
圭人の幼なじみって言ってるから、悪い人ではないんだろうけど、すごい形相で睨む彼が怖くて少しだけ涙が滲んできた
涼介「え、あっ、ごめん、泣かないで?ほら、よしよし…」
遠慮気味にぽんぽんと僕の頭を撫でる彼の手のひらが心地いい
眉を下げながら僕の顔を覗き込んで心配そうに見つめる彼を見て、見た目との差にびっくりした。
圭人「もう、ごめんねちぃちゃん。やまちゃん目つき悪いからさ、見た目も柄も悪いでしょ?怖がると思ってあんまり会わせたくなかったんだけど…」
涼介「悪かったな!目つきも柄も悪くて!」
さっきよりも悪い目つきで圭人をギロリと睨んで、ぷんすか怒る彼
いい人…なのかな
涼介「あ、そんなとこ立ってないで、知念ちゃん入りまーす」
ち、ちねんちゃん!?
圭人以外に僕のことちゃん付けで呼ぶ人なんていなかったこともあるけど
何よりもこんなに怖そうな人にちねんちゃんなんて言われたら、へんな不良に絡まれている気分になって体がビクッと反応した
途端に後ろに回された彼の手
するっと自然に回された手は予想もしなかった所に回された
知念「ひっ、いやー!変態!けいと!けいと!」
ドタドタと圭人に飛びついて、僕に比べて大きな圭人の影に隠れる
圭人「なに、早速なにかやらかしたの?」
涼介「ちっ、ちが、俺は腰に回そうと!」
知念「おしり触られたぁ…」
呆れた顔で彼を見つめる圭人と、一生懸命否定する彼
やっぱり、彼にはしばらく警戒心をもって行動した方がいいのかもしれない。
470人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱっつん - もう終わりですか?続きが見たいです。気長に待ってます。 (2018年6月15日 8時) (レス) id: 392e55b28e (このIDを非表示/違反報告)
あ い り ん ご ? ?(プロフ) - 終わってしまうのですか?( ; ; )続き楽しみにしてます! (2018年5月27日 17時) (レス) id: 2558e0d735 (このIDを非表示/違反報告)
ここみ - こんばんわ。いつもお話楽しみにさせてもらってます!次回作もやまちねちゃんがみたいです!できたらでいいのでよろしくお願いします! (2018年4月4日 18時) (レス) id: 13aa0fd7e6 (このIDを非表示/違反報告)
hall(プロフ) - 凄く面白いです!次回作もやまちねがいいです(><)更新楽しみにしてます! (2018年2月12日 0時) (レス) id: c7890d568e (このIDを非表示/違反報告)
*kanapuchi*(プロフ) - 次の小説もやまちねがいいです!!!!よろしくお願いします。更新、楽しみにしています!! (2017年12月25日 6時) (レス) id: d8ac1fcedc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵 | 作成日時:2017年8月26日 21時