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Ut「しかしこの声……」
Tn「どないしたん？」
大先生は少し考えた後、なんでもないわと言って他の曲のオススメを聞き始める。
当然全てと答えるトン氏に苦笑が隠せない。
Tn「取り敢えず全部聞いていったらいいわ。残念な事にそんなに動画数ないし」
Ut「そうなん？ほなそうするわ。楽しみやな」
Gr「大先生も染まったか……」
Ut「ん？」
俺が呟いた言葉に、大先生が反応した。
チラリとトントンを見れば、ドヤ顔で胸を張る。
Tn「ロボロとゾム、エミさんとシャオロンにグルさん。んで大先生、お前で6人目や。聞かした全員ファンに染めたった」
Ut「マジかよ。ってかグルちゃんもかい！」
Gr「言ったやろ、お前が来る前にプレゼンされたって」
そしてトントンの"歌い手ゼロ"語りが始まり、大先生も興味深そうに相槌を打ちながら食事をとる。
Tn「はぁ〜……次の投稿いつやろなぁ……」
Ut「前はいつやったん？」
Tn「三週間くらい前。不定期やからいつ上がるか分からんの辛いわぁ……」
トントンが深い溜息をついた時、ピロンッとトントンのスマホが鳴る。
画面を確認したトントンが、ガッツポーズをした。
Tn「おっしゃ！キタ!!!」
Ut「なになに？」
Gr「どうした？」
Tn「今日の夜に投稿あるらしいわ！勝ちましたわぁ!!」
嬉しそうにバッと見せられた画面はTwitterの画面で、そこには「今日の18時に新しいの投稿する」と簡素な呟きがあった。
名前を見れば"ゼロ"と表示されている。
Twitterやってるのか……
俺もアプリを開き、すかさずフォローを入れる。
隣を見れば大先生も同じ行動をとっていた。
過去のツイートを確認してみるが、見事に告知の文面しか見当たらず、リプ返もフォローもしている様子が無い。
なのに、フォロワーが数万人いる所を見ると、本当に"歌"だけで人気の歌い手なのだろう。
その後は若干興奮気味のトントンを落ち着かせつつ今後の動画の計画を話し合い、そしていつもより早めに解散した。
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作者名：澪 | 作成日時：2019年12月12日 1時
