とある飲み会のお話 ページ42
『………重い』
「まあそう言うな」
お兄ちゃん達が成人したと言うことで千速ちゃんを含めた飲み会が開かれた。
私未成年なのになんでここにいるの?なんて疑問には誰も答えてくれなかった。
自分がどれだけ呑めるかなんて知らない成人組はそうそうに潰れて寝落ちていた。
問題はその場所だ。
お兄ちゃんは私の膝に頭を乗せて、研二くんは右半身に寄りかかっている。
いや、純粋に重い。ガタイのいい2人だから尚更。
『千速ちゃあん…!』
「寝かせといてやれ」
『ここじゃなくてもいいでしょ?!』
助けてくれる気なんてサラサラないようで、自分のペースでお酒を飲んでいる。あなたの弟だっているのよ…。
うー、足痺れてきた…。
お兄ちゃん特製のカフェオレを飲んで気を紛らわせた。
「んー…Aちゃ……」
「ぐう」
『待って研二くんこれ以上寄りかからないで』
寝ぼけてるんだか知らないけど胴体に巻き付くような体制に変わった。
お兄ちゃんは相変わらず呑気に寝ている。
「ふっ……笑」
『笑ってないで助けてよう…』
「それが幸せの重みってやつだ、A」
『??どーゆーこと?』
「時期わかるさ」
美人な千速ちゃんは終わっていても尚美人だ。羨ましい。
……にしても、幸せの重みねぇ。
グースカ寝ている2人の頭を撫でると、気持ちよさそうに笑った。
そうだ。
閃いた私は携帯で2人の寝顔を激写。随分幸せそうですこと。
「(愛おしいって考えてるんだろう。……相変わらず顔に出やすいな、陣平とは大違いだ)」
そんなことを思われているなんでさず知らず。
私はその写真を待ち受け画面になるように設定した。
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あすか@暇人(プロフ) - 初コメ失礼します。続編突入おめでとうございます!続編のリンクをこちらと繋げていただけると嬉しいです…。 (2022年6月3日 20時) (レス) id: a2dc34f4dc (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - milkさん» じんぺーちゃん妹バカなんです笑 (2022年5月24日 7時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - ヤバい、最後の松田さんのところ最高に面白い (2022年5月23日 21時) (レス) @page28 id: 7df2c50704 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年5月23日 12時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年5月22日 23時) (レス) @page27 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かしわ | 作成日時:2022年5月20日 19時