検索窓
今日:9 hit、昨日:51 hit、合計:313,866 hit

とある飲み会のお話 ページ42

『………重い』

「まあそう言うな」





お兄ちゃん達が成人したと言うことで千速ちゃんを含めた飲み会が開かれた。


私未成年なのになんでここにいるの?なんて疑問には誰も答えてくれなかった。


自分がどれだけ呑めるかなんて知らない成人組はそうそうに潰れて寝落ちていた。


問題はその場所だ。


お兄ちゃんは私の膝に頭を乗せて、研二くんは右半身に寄りかかっている。


いや、純粋に重い。ガタイのいい2人だから尚更。





『千速ちゃあん…!』

「寝かせといてやれ」

『ここじゃなくてもいいでしょ?!』





助けてくれる気なんてサラサラないようで、自分のペースでお酒を飲んでいる。あなたの弟だっているのよ…。


うー、足痺れてきた…。


お兄ちゃん特製のカフェオレを飲んで気を紛らわせた。





「んー…Aちゃ……」

「ぐう」

『待って研二くんこれ以上寄りかからないで』





寝ぼけてるんだか知らないけど胴体に巻き付くような体制に変わった。


お兄ちゃんは相変わらず呑気に寝ている。





「ふっ……笑」

『笑ってないで助けてよう…』

「それが幸せの重みってやつだ、A」

『??どーゆーこと?』

「時期わかるさ」





美人な千速ちゃんは終わっていても尚美人だ。羨ましい。


……にしても、幸せの重みねぇ。


グースカ寝ている2人の頭を撫でると、気持ちよさそうに笑った。


そうだ。


閃いた私は携帯で2人の寝顔を激写。随分幸せそうですこと。





「(愛おしいって考えてるんだろう。……相変わらず顔に出やすいな、陣平とは大違いだ)」





そんなことを思われているなんでさず知らず。


私はその写真を待ち受け画面になるように設定した。

大好きな人が出来ました→←❀



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (259 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
722人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あすか@暇人(プロフ) - 初コメ失礼します。続編突入おめでとうございます!続編のリンクをこちらと繋げていただけると嬉しいです…。 (2022年6月3日 20時) (レス) id: a2dc34f4dc (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - milkさん» じんぺーちゃん妹バカなんです笑 (2022年5月24日 7時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - ヤバい、最後の松田さんのところ最高に面白い (2022年5月23日 21時) (レス) @page28 id: 7df2c50704 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年5月23日 12時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年5月22日 23時) (レス) @page27 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かしわ | 作成日時:2022年5月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。