退学 ページ2
☆緑谷出久side☆
僕や焦凍の傷も充分に癒え、今日。
雄英の寮に戻る
｢…相澤さん｣
相澤先生と三人で寮への道を歩いていると突然焦凍が立ち止まった
｢もう''先生''でいいだろ｣
｢いや。…俺、雄英を辞めようと思う｣
そんな爆弾発言に時が止まった気がした
え、と掠れた声が出る
なんで、なんでよ焦凍。
もう鬼も滅したんだから、後僕らはヒーローになる為に前に進んで行けばそれでっ…
｢…理由を聞いてもいいか｣
｢もう俺の身体は最終決戦でボロボロ。
しのぶにはヒーローになるには難しいだろうとも言われた。｣
｢っなら、鬼化＿＿｣
｢鬼化して傷を直そうともした。でもダメだった。
鬼化は確かに鬼のように身体能力も上がるし、傷の再生速度だって早くなる。
でも俺の傷は深すぎたんだ。鬼化は所詮｢個性｣、無理に治そうとしたらキャパがきてな。｣
鬼化して傷を治せばいいじゃないか、というその言葉は、焦凍に被せられ呑み込んだ
焦凍はそっと自分の腹部をさする
｢一応は機能しているが内蔵はぐちゃぐちゃだからな。少しでも無茶をすれば死ぬと脅されたぞ｣
｢そんな…｣
薄く笑っている焦凍とは裏腹に、僕は動揺が抑えきれなかった
焦凍は強い
だからきっと、もう今はなき平和の象徴のようになれると、僕は思っていた
｢平和の象徴になるのは俺じゃなくて出久のほうだろ？｣
｢っでも焦凍は僕より遥かに強いのに…｣
あぁ、どうして。
どうしていつも、正しいことをしている人達は報われないんだ
｢…世知辛い世の中だからな。いつの時代も｣
僕は悔しくて悔しくて唇を力一杯噛んで下を向く
｢親御さんは知っているのか｣
｢今日初めて誰かに話したな｣
｢…理由が理由だ。取り敢えず保護者や校長と面談だからな。｣
｢わかってる｣
その後寮に戻った僕らは盛大に迎え入れられた
くらっかーと音に驚いて敵襲かと戦闘態勢に入ったのは許して欲しい
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あの - デク,しょーとが雄英に勤めて夢主と会った後を書いて欲しいのですがよろしいでしょうか？ (2021年9月23日 13時) (
レス) @page21 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - あのさん» 番外編ですか！了解です！番外編であればリクエストも受け付けておりますので、見たいシチュがあれば！あと、一生に一度の願いはこんな所で使わなくても大丈夫ですよ笑もっといいことに使ってくださいね (2021年9月19日 7時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
あの - あの...かしわ様((￣_｜ I一生に一度のおねがいですm(_ _)mスライディング土下座( ﾉ;_ _)ﾉ((殴(°o°C=(_ _; すいません( ノД`)…番外編を書いて欲しいのですがよろしいでしょうか?? お返事待ってますーーースライディング土下座( ﾉ;_ _)ﾉ (2021年9月18日 20時) (レス) id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - ペルナさん» いえいえ！解説下手っぴですみません…（笑） (2021年7月20日 22時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
ペルナ(プロフ) - 解説ありがとうございます (2021年7月20日 20時) (レス) id: 1574ce3f69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かしわ | 作成日時：2021年5月3日 12時
