2BRO短編・中編小説3！

拾われ者 ページ41

兄「話がだいぶ違ぇな･･･」


距離を取った兄者は銃を彼に向ける


『殺してないじゃないですか･･･お近付きになりたいからすこーしだけ弟者さんに眠っていてもらっただけなのに〜』


そんなことを気にしていないかのように振る舞うそいつ


『兄者さんも･･･仲良くしよーよ？
とりあえずそれ、下ろしてよ。か弱い女の子にそんなの向けないで』


兄「てめぇ、ふざけんのも大概に･･･
か弱い女が、あんなの担いでこれっかよ。」


あんなのとは失礼な･･･。

お「あんた女なの？」
『え、はい』

知らなかったの？なんてテンション


ジリジリと兄者に詰め寄った彼女は
兄者の銃を持ってない方の手を自分の胸にあてた


『ほら、割と立派なのついてるでしょ？』


兄「･･･っざけんな！」


どんと突き飛ばされて尻もちを着いた彼女の額に兄者は銃を当てた

『もう･･･痛いなぁ。んじゃぁ、お話をしよう？』
兄「今から死ぬやつと話すことなんてない」
『何、頭に血が上ると話とか聞かないタイプ？』


今度は何も言わずに引き金を引いた兄者

これはやばい

「ちょ、兄者･･･」

『銃を向けられるのはそんなにいい気はしないんだけどな〜』


兄者の手を叩き銃を遠くにとばし、1瞬で兄者の懐に入った彼女は背負投のごとく、彼を投げ組み敷いた


ていうか、乗った。


お「わぁお。」

自分より何倍も図体のでかい男を･･･

兄「･･･ってぇ･･･ゴリラかよてめぇ。」

『てめぇ、てめぇって、Aってちゃんと名前あるから』

兄「女に乗られる趣味はねぇ、どけ。」

はーい、なんて返事をして兄者の上からおりたAは俺の隣に腰を下ろした


『兄者、弟者、おついち、君達2BRO.でしょ？』

お「知ってたの？」

『もちろん！！ずっとファンです』

「はぁ？」



体を起こした兄者も マジかよ みたいな目で見てる


『兄者さんのスナイプ技術も、弟者さんの脳筋さも、乙一さんのハッカー術も･･･ずっと憧れてて』


弟「それで俺にちょっかいかけたのか？」

『いや、あそこであったのはほんとに偶然で、お近付きになりたくて少々手荒な真似を･･･』



手荒ってもんじゃなかったけど･･･と痛む腹をさする


お「んで何が目的？憧れの組織を潰しにでも来たの？」
『そーんな！滅相もございません！
ただ 仲間に入れていただきたいなと』


「えぇ！？」
『え！？』

他のふたりはありえないなんて顔をしてる


けど


今ではすっかり 2BRO.に馴染んでいる


END

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