小 悪 魔 女 子 . 。

小 悪 魔 女 子 ページ1

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春菜 『 ちょっと。私の慧のことたぶらかさないでくれる？ 可愛くないくせに調子乗りやがって。 』

莉那 『 きゃあ 』








わたしがかわいくない？？

何言っちゃってんのコイツ。

普通にあんたよりかわいいし。

だいたい、かわいくなろうと努力しないヤツに言われたくない。

そんなヤツが、私の慧くんたぶらかさないで？

超笑えるんですけど。

それに私、たぶらかした覚えないし。








莉那 『 いったぁ 』

春菜 『 ぶりっこやめろ、気持ち悪っ 』

慧 『 おい、春菜、お前何してんの？ 』

莉那 『 けいくん … っ！』

春菜 『 え、 慧 … 』








ふふっ、ナイスタイミング。

って言っても、わたしが仕向けたんだけどね？

春菜、ちゃんだっけ？

慧くんがきた瞬間声のトーンあげちゃって。

彼氏の慧くんの前では可愛く見られたいもんね？






でも、ざーんねんっ。

慧くんはもう私の味方だよ？








慧 『 ごめん、お前そんなやつなんだ。莉那傷つけるとか、マジありえねぇから。 別れよ 』

春菜『 え、まって！ 彼女は私でしょ？ 』

慧 『 もうちげーから。行こ、莉那 』

莉那 『 … うんっ 』

春菜 『 …… っ 』









ほらっ、別れちゃったぁ。

もっとドロドロな関係にしたかったんだけど。

………… はぁ、つまんない。









莉那『 慧くんっ、さっきはありがと！ 』

慧 『 あっ、全然いーよ。 それより俺 … 』

莉那『 ごめんねっ、今日早く帰らなきゃならなくて … なんか用事あった？？ 』

慧 『 んーん。なんでないっ 。 明日ね 』

莉那 『 明日ねっ！ ばいばーい 』









早く帰らなきゃ、なんて嘘。

もう慧くんに用はないから。

告白される前に逃げないと、

めんどくさい事になっちゃうでしょう？

揉め事とか、やだし。

付き合うとかめんどくさいのもやだし。








莉那 『 次のターゲットは誰にしようかなぁ 』









使えなくなったのなら捨てて新しいのに変えるだけ。


男なんてみーんな、単純なんだから。









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