2020年6月2日の話【実話】 (ページ4) - 小説

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エピソード3 ページ4

気がつくと、私は父の胸で泣いていました。

真っ暗な部屋の方を見ると、何もかもめちゃくちゃでした。

手にはハサミ。

床には破れた中学の教科書、

蓋の開いた水筒と中身のお茶、

集めていた映画のパンフレット、

時計、

ハサミで切ったであろう紐、

そして自分の髪の毛。

壁は傷だらけで、

自分の服もビリビリに破かれていました。

父は、私の手を引き

父「………散歩しに行こ」

と言いました。

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作者名：シラユキツネ | 作成日時：2020年6月3日 21時