【鬼滅の刃】常識通じないタイプの鬼.弐【トリップ】

サンジュウゴ ページ7

義勇さん的には……もう、結婚する前提なの……？

まずはお付き合いから始めない……？

ていうかイケメンがそばにいて
好意を寄せてくれてるから
私はそれで揺らいでいるのであって

本来なら錆兎くんが、
錆兎くん生存ifの場合、その……っ

あわよくば何かの間違いで気がついたら
“そう”なってたら、いいなぁって……っ

両手で顔を抑えて
ニヤける表情筋を抑える。

私今気持ち悪い顔してると思う。
元が可愛くてよかった。




「そんなに楽しみか？」

「まぁ、色々な意味で！」

「そうか。俺もだ」



遊びに行く訳では無い。
この間にも鬼が出没して、人が殺される。

周辺での鬼の目撃情報を探って
その鬼を倒しがてら会いにいくという名目だ。

ということで、義勇さんは屋敷を出る前に
おじいちゃん烏くんに頼んで
師匠である鱗滝さん宛の文を飛ばしていた。

アポとることは大事だよね。

『紹介したい人がいます』って書いてたような気がしたけど
きっと気の所為だと思っておきます。
なぜならオイラ鬼だから！




「元々不死川が行く予定の任務だったらしい」

「あぁ、私踏んだ人」

「すれ違うかもしれないな」

「ちょーっと苦手だなぁ。
目あった瞬間斬りかかられそう」

「その時は守る」

「やだ素敵〜」



フラグなんだよなあ。

会うし斬りかかられるわ。

ぽんぼん旗建てるよな義勇さん。
得意だよね。建設。

旗柱は花○さんだけでいいんだよな。

チャンネル登録してるし
いつも応援してるし
猫大好きです。


しばらく歩くと、女の子の泣き叫ぶ声が耳に入った。

こんな明るいのに鬼が出るわけが無い。
普通に普通の人間の不審者？？

不埒な輩め。
私の目や耳の届くところで
小さな女の子に手を出すなんて。

ミイラになるまで吸ってやろうか？なぁ？？？

いつもの勝手に、なやつではなく

自分の意思の殺意を表面に押し出しながら
女の子の声のする方へ全速力で走る。

声の近くになったところで
穏やかな男の人の声もあることに気づいた。





「オォイ、泣くな。一緒に母ちゃん探してやるからな」

「……フラグの回収作業の早いこと早いこと」

「不死川」

「あ゛ぁ゛！？」

「ちょっと署までご同行願いたい。
その女の子を泣かせたことについてだが」

「ウッセェな鬼が！泣かしてねェ！！」




態度悪いわね。
そんなんじゃその女の子また泣きましてよ？？
助けに来たぜ幼女。
私かプリキ○アだ。
ドラキュア。青狸じゃない。フラグ回収って言うな。

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