検索窓
今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:100,556 hit

サンジュウサン ページ5

口直しが思いのほか甘すぎた。
ーーーーーーーーーーーーーーー

そーっと静かに襖を開けると
義勇さんはまだ寝ているようだ。

まぁ、日が昇り始めたくらいの時間だから
当然と言ったら当然なんだけど
大事な刀借りられてるし
隣で寝てるの鬼なんだけど。




「外出てたのか」

「ひっ」

「鬼か?」




びっっっくりした。
起きてたの!?
えっ、起きてたんなら助けに来てくれてもよくない!!?
日輪刀持ってかれてたから無理〜って感じだったの?!
来たら渡すよ!!?




「う、うん、でも朝になったから逃げられた。
上弦?の弐?って言ってた」

「上弦の弐!!?」

「うわっ!」




ガバッと勢いよく義勇さんが起き上がった。

そうか、童磨めちゃくちゃ強いんだよな。
役職持ちってことだもん。
そりゃあそういうリアクションするよな。
一矢報いたよ〜!褒めて義勇さん〜!

なんてな。褒めなくていい。
頭とか撫でられたら秒で好きになる。




「怪我は無いのか!?」

「あ、うん、無い。
相手が油断してたのもあって……」

「そう、か」

「ていうかごめんね義勇さん、勝手に刀借りたわ」

「いいんだ。死んでなければ」




優男すぎん〜?
ありがとうさぎ〜
ごめんふざけた。本当にありがとう。


怪我の心配が先なの実はちょっとときめいた。


刀を元あった場所において
義勇さんに向き直ると

大きな黒い塊に覆い被され
借りた羽織の匂いと
今の私の髪と同じ匂いに包まれた。


抱きしめられた、と気づくのは
じわ、と義勇さんの体温が伝わるのを感じてから。





「ぎ、ぎゆう、さん……!?」

「俺の知らないところで
勝手に死んでくれるな」

「ヒェ、ハイ」





まだ外は藍色で
目を凝らせば星が見えるくらい。

硬直で身動きが取れなくて
完全に空が明るくなり
炭治郎くん達の足音がするまで
されるがまま、というか

……気持ち悪い言い方するわ。
温もり感じてた。

サンジュウヨン→←キメツ学園、イチ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (128 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
262人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こまめ(プロフ) - 確かにー!引っかかってた正体それですね!ご意見ありがとうございます! (2020年2月9日 17時) (レス) id: f592ede3ed (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - キメツ学園での姓、○○・アルカードにした方が良いのでは? (2020年2月9日 0時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 桔梗さん» 私が知ってるネタなら全部ふざける肥やしにします(強者) (2020年2月3日 19時) (レス) id: f592ede3ed (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 刀剣〇舞wwwwwww (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1648d20314 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 神威さん» わぁあ!ありがとうございます!がんばります! (2020年1月6日 15時) (レス) id: f592ede3ed (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こまめ | 作成日時:2020年1月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。