【鬼滅の刃】常識通じないタイプの鬼.弐【トリップ】 (ページ24)

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ゴジュウページ24

「こんな時間に尋ねてくる位だ
お腹が減っているでしょう、丁度ご馳走があるんですよ」

「そうなんですか？それはいい時に来た」

「えぇ、本当に……」

ご馳走って私の事でしょう。
知ってんだよね、かしこいから。

鬼が包丁をとるために
ほぼ盲目の女に油断し尽くして
簡単に背中を向けた。

なんて簡単な。
低能な鬼だな。
人の言う事簡単に信じて。
まぁ私鬼なんだけど。

静かに足を運び
近づく度に
スゥ、と目が据わる。

裸足のお陰で神経が行き届いて
ボロい床なのに軋む音すらしない。

得意かよ。
ゾルディ〇ク家か？

「さぁ、これで、お前を……なっ！？」

「癖になってんだ、音殺して歩くの」

言うしかないよね、言ってみたい言葉だよね。

驚いた拍子に包丁を掴む握力が緩んだのを見逃さず
手首に手刀をかまして叩き落とす。

血鬼術使うまでではなさそうだな
すらすら喋ってるからめちゃくちゃ食ってそうではあるけど。

肩を引いて地面に叩きつけ
背中に跨って先程叩き落とした包丁で
鬼の首を斬る。

日輪刀じゃないから死なないのは当然。
私はこれをとりあえず
インテリア扱いしたいの。

「やっほー無惨元気ー？
Aちゃん夜だから超元気〜！」

「お、お前なにを……！？」

「見えてるー？届いてるかなー？」

さながらバーチャルY〇uTuberの生放送。

インテリアの首が怯えているから
たぶん届いてるね。

目が黒かったのに赤くなった。
無惨の目と同じ色だ。
わかりやすくて助かるね。
童磨の時はそんなこと無かったのに
雑魚は分かりやすくなってんのかな。

あぁ、通訳しなくていいよ。
イライラを一方的にぶつけるだけだから。

「この目を抉ってな、この目をな抉ってな。
ホルマリン漬けにしようと思うのじゃ」

なるほどな、緋色の目はクラ〇カじゃろうて。
さっきからHUNTER ㅇ HUNTER過ぎんだわ。
自重してほしい。自分。

ぐちゅり、と音を立てて目に人差し指を突っ込む。
縁に爪をひっかけてくるりと回すと
何度か毛細血管がちぎれる振動を感じて
いとも簡単に眼球が取れた。

わぁすごい！
吸血鬼化が捗って爪が長いから
まるでたこ焼きパーティー！
目って2つあるからもう1回遊べるドン！

「ギャァァアアアア！！！！！」

「うるせぇな」

痛覚あるんだ。

鬼の叫び声が上がって
ようやく庭からの窓と
裏手の扉が破壊される音が聞こえた。

ねぇそれは遅すぎるじゃん。

もうお楽しみの最中なんだけど。