【鬼滅の刃】常識通じないタイプの鬼.弐【トリップ】 (ページ16)

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ヨンジュウニページ16

実弥くんを先に行かせて
口を拭いながら
立てるようになるまで時間を過ごし

壁伝いになら普通に歩けるようになりました。
赤ちゃんかな？？？

桜ちゃんと義勇さんは大丈夫だったのだろうか
もうお母さん見つかったかな。

表通りに出て
足を踏み出したが
日に当たってるわけじゃないのに

じりっ、と焼けた感覚がした。

「だめだ、まだ日は辛い」

影に入って
遠目で3人を探す。

2人とも背高いから分かるかと思ったけど
人が多くて思いの外見当たらないな。

女の子抱えてる男ふたり組とか
すぐ見つかるはずなのに。

「失礼お嬢さん」

「はい？」

「少しお話をと思いましてね」

「ごめんなさい、体調が優れなくて……」

いい終わりと同時に
足が後ろへ地面を蹴る。

声をかけてきた黒髪の男性は驚いたのか
赤色の目を見開いた。

敵意……？こう朗らかに話しかけて来て……？

体調が万全じゃない。
攻撃を仕掛けられても
避けることしか出来ない。

避けきる事ができるわけでもないけれど。

「反応の速さは流石だな。
A、と言ったか」

「あれあれ、さっきと態度違いますね。
私貴方に名乗りましたっけぇ？」

「喧嘩を買えと言ったのはお前だろう」

あぁ、無惨さんか。
童磨に名乗ったのを聞こえてたから名前がわかるんだな。

黒髪赤眼って、カラーリングが私と真反対だね。
そういう揃え方は
敵には求めてないな。

「へ〜、えらーい。わざわざ真昼間に買いに来たんだ。
売り手冥利につきますね」

「減らず口を」

「帽子くらいなら、体調悪くても奪えますよ」

日光の下で戦おうか？
第1回デスマッチ〜！

体調が良ければ
勝手に体が動いて
無理やりにでも日の下に引きずったはずのに

ハッタリをかますくらい
口の方が先に動くということは
まぁまぁきてるんだろう。

無惨さんも私が日光で死なないのを知ってるから
万が一、億が一と考えたんだろう
さすがヘタレ。
挑発には乗ってくれない。

「まぁ話をしたいのは本当だ」

「配下にはならない。手も組まないよ」

「同等の立場を与えてもか」

「与えられた時点で同等じゃない」