Bad 43. ページ48
何を思ったのか、私は家の表玄関に立っていた。
いつもなら自分は使うことのない玄関に、だ。
その大きな両開きの扉を開けると
目の前には大勢の盗賊がトラップに苦戦していた。
ざっと100人はいるだろうか。
突然現れた人物に驚きを隠せない盗賊達は
誰だ、あいつ？と騒いでいた。
あぁ、いい玩具がいた。
にっと笑いフードを取る。
「やぁやぁいらっしゃいませお客様。
この屋敷の当主にございます。
これからあなたがたは私を倒そうとするでしょう。
そこで私が1度でも膝をついたらこの屋敷のトラップを止め財宝を明け渡しましょう」
何の気まぐれか、
それともよっぽどの自信か、
破格の条件を切り出した彼女は
酷く、不気味に嗤っていた。
当初彼らはそれに戸惑っていたようだが
リーダーのようなやつの一声で、
一斉にこちらへ向かってきた。
その後は一方的な血祭りだった。
急所は突かずあえてダメージが少ない所への
攻撃を繰り返すことでじわじわ広がるような攻撃。
そんな倒れて動けなくなったやつは下へ落として
意識ある中の針山地獄、という何とも残忍な方法だった。
さすがにざっと100人は超えていたせいか、何とか奥へ逃げ込んだやつには
「侵入者発見、侵入者発見、
タダチニ主ヲオ守リシ、侵入者ヲ排除セヨ」
大量のロボット軍団が待ち構えていた。
ロボット達は私よりも残酷で
四肢を引きちぎるなどして逃走手段を無くしてから
死へ追いやるのだ。
屋敷中に劈く悲鳴と狂った笑い声が響く。
「ぎゃあああああ！」
「助けて！助けてくれぇ！！ゲホッ」
「来るな、来るなぁァァァァ！」
「ふふっ、あは、は、
あっはははははははははははは！！」
笑いながらナイフを振り下ろす姿は
本当に死神のようだった＿＿＿＿＿＿＿＿
しん、と静まり返った屋敷にあるのは
紅い物体とそこに無傷で血塗れのナイフを持って立つ一人の女性。
そこにぎぃっと扉を開ける音がする。
あぁ、次のエモノが来た
「…ようこそお客様。
この屋敷の当主にございます_________」
続く (更新停止中)
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カルク(プロフ) - 菜央さん» ありがとうございます！頑張りますね( *｀ω´) (2015年1月7日 15時) (
レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - カルクさん» 頑張ってください！応援してます！ (2015年1月7日 2時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
カルク(プロフ) - 菜央さん» コメントありがとうございます！ 頑張って期待にお応えできるように更新します！ (2015年1月6日 22時) (レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - 気になる・・・ (2015年1月6日 4時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルク | 作成日時：2014年12月4日 20時
