Bad 35. ページ39
「…あら」
いつものごとく長い廊下を通り抜け、家に入り掃除しながら
玄関付近に差し掛かったところだった。
目の前には…
「…な！
この家の主か…！ゲホッ！」
「嘘だろ！？
この家にはもう住んでる奴はいねぇって…！」
2人組の強盗さん達がいました。((
そして、私の手元にあるモップを見て同時に青ざめた。
しっかし…
かなりのボロボロですけど。
玄関付近でこれは…
よわ。((
内心…いや、ガッツリ彼らを嘲りながらモップを壁に立てかけつつ近づき、立ち止まる。
ただ、人が乗ると床が抜け落ち、その抜け落ちた先には針山というトラップの
目の前で、だが。
「よーこそ、いらっしゃい。
ここまで2人で来れたらこの家、好きにして構わないが？」
「「…！」」
「あ、そーそ。
2階の一番奥にダイヤモンドやらアメジストやらの希少宝石がある。
金目当てならそこへ行くといい」
あとは…と、金に代わる物の場所をすらすらと教えていく。
在処を教えていくたびに、キラキラと強盗達の目は輝く。
ま、ここまで来れないだろうが、な。
この屋敷がトラップ仕掛けだというのをすでに忘れているようだ。
そんなボロボロなのに、馬鹿な奴らだ。
「((ｸｽｯ
さぁ、ここまでおいで？」
「「…！」」
お互いで頷きあいながら、
ダッシュでこちらに迫ってくる彼らは
私にとってはもうすぐ電池切れになるのがわかった
ゲーム機当然。
「あぁ、無様」((ﾎﾞｿｯ
((ヒュン！
「「…！？
うわぁぁああああ！」」
「…ご愁傷さま」
下の方で針山に突き刺さり悲鳴をあげている彼らをのぞき込みながら
呟くと、落ちた時と同じ音を立てて床が元に戻った。
あぁ、これで何人目なんだろうか。
この床に落ちたのは。
そしてまたモップを手に取り掃除を再開する。
あそこに落ちてもらうと掃除の量が少なくなって楽なんだよなぁ。
なんて物騒にも関わらず、平凡な考えを持ちながら。
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カルク(プロフ) - 菜央さん» ありがとうございます！頑張りますね( *｀ω´) (2015年1月7日 15時) (
レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - カルクさん» 頑張ってください！応援してます！ (2015年1月7日 2時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
カルク(プロフ) - 菜央さん» コメントありがとうございます！ 頑張って期待にお応えできるように更新します！ (2015年1月6日 22時) (レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - 気になる・・・ (2015年1月6日 4時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルク | 作成日時：2014年12月4日 20時
