私には少し難しいみたいです ページ24
昼ごはんに魚をチョイスしておいて良かった。
グリルに入れて焼くだけなので手抜き感は少し否めないが…きっと皆お腹を空かせていることだろうし、早いことに越したことはない
『今のうちに洗い物済ませとこ、』
中々洗う時間が無くて溜まった皿などを一気に片付けてしまおうと腕を捲る
今更ながら、どうしてこんなに溜め込んでしまったのだろうかと少し前の自分を恨んでしまう
rb「うわ、ご主人様腕ほっそ。ちゃんと食べてるん？」
『ｯ、急に出てこないでください…あと、ちゃんと食べてますので心配ご無用ですよ』
音もなく現れたと思えば、私の腕を掴んでにぎにぎと触ってくるものだから思わず肩が上がる
ご飯を食べない日はあれど、多くて週二程度だし。
自分で言っていて悲しくなるが、きっと今どきの女の子達の方が細くて可愛らしいと思う
rb「そうやなぁ、」
『、？ろぼろさん？』
「ん〜？」なんて掴んだ腕はそのままに少し伸びた返事が返ってくる
声こそ変わらないが、先程まで好奇心の光が入り鮮やかだった桃色の瞳には影がかかっていて、それを目にした私の顔はきっと強ばっていただろう
どこでスイッチが入ったのかは分からないが、今のロボロさんは可愛らしい兎なんかではない
rb「ホンマちょっと力入れたら折れてしまいそうやな」
そんな優しい声色とは裏腹に、腕を掴むロボロさんの手には力が加えられた
『ｯ、ろぼろさん、はなして、』
痛みに歪みそうになる表情をぐっと堪え睨んでみても、ロボロさんはそれさえも愛おしそうに見詰めるだけ。
rb「ホンマに、酷い人よなご主人様って。」
『え、？』
rb「…やっぱなんでもない。ご飯、楽しみにしとるわ」
パッと手を離せば、そう言い残して再びリビングへと戻っていく
先程まで握られていた腕を見てみれば、くっきりと赤い手形が残っていた
『酷い人って…どういうこと、？』
kn「ご主人？」
『ｯあ、コネシマさん…どうかされました？』
ロボロさんが何を言おうとしたのか、あの言葉の意味は何なのか。
やろうとしていた皿洗いそっちのけで考え込んでいてしまったのか、隣に来ていたコネシマさんの存在に気が付けなかった
kn「いや…何かロボロが変な顔して戻ってきたからなんかあったんかなって思って来てんけど…あったっぽいな。」
そう言って「その腕なに？」と私の腕を指さす
正直に話してもいいものかと悩んだ私は、結局今は秘密にしておくことにした。
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こー(プロフ) - 桜の穂さん» わ、嬉しい…ありがとうございます！ (2023年2月1日 19時) (
レス) id: 716a448de3 (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - メンヘラ具合とかがすごく好きです！疲れたらこのページを開いて癒されてます。これからも応援させていただきます！ (2023年1月23日 21時) (レス) id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - すずさん» わわ、ありがとうございます…短めになると思いますが書いてみようと思います！其方様も良いお年を (2023年1月3日 23時) (レス) @page20 id: 716a448de3 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - コメント失礼します。楽しく見さしていただいてます！私はお正月のお話みたいです‼絶対見ます！良いお年を！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page21 id: 24285b21f7 (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 瀬夢＠前世は勿忘草デス☆さん» 憧れとか恐れ多いですよ。。。ありがとうございます！途中放棄しないよう頑張って続けます！ (2022年12月19日 23時) (レス) id: 716a448de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こー | 作成日時：2022年2月9日 16時
