買い物に行きたいだけなのに ページ16
少し前に遡ろう
私はお腹が空いたから、冷蔵庫を確認しようと一旦シャオロンさんをソファに下ろしキッチンに向かった
んで、空っぽだったから買い物行くために軽く着替えていざ外に出ようとしたら腰に何やら重りが付いた。イマココ
どんだけ離れたくないんですか、いや懐かれて嬉しい限りですけどね、?
『シャオロンさーん、私これじゃ買い物行けないです』
sha「行かんでええやん。ずっと家おるんじゃあかんの、」
シャオロンさんは今膝を床につけて私の腰に腕を回してる
ということは、必然的に私の方が背が高くなる訳でそれすらも分かっているのかシャオロンさんは上目遣いを駆使してくるのだ
あざとい系男子というのはこういうものなのか
肩についていないとはいえ普通の男性よりは長い綺麗な茶色の髪とぱっちり二重のその瞳も相まってただでさえ中性的に見えるシャオロンさんが上目遣いなんてしたら、女の私よりも可愛いのでは?と思ってしまう程
そして、母性本能というものを持っている女の私はそんな姿を見てしまい当然買い物に行きたいという意思がゆらゆらと揺らいでしまう
『そ、そんな顔してもダメですからね…』
sha「なぁ。行かんといてーや、ご主人様」
『んん"、』
きっとこの男は自身の顔の良さと、私がそれに弱い事を分かった上でこんな事を言っているのだろう
恐ろしい子…
『私が空腹で倒れたらどうするんですか!』
sha「そ、れは…嫌やけど!!外は男がいっぱいいるんやで?それに店員が男やったら確定で話さなあかんやん、そんなの嫌やもん、」
理由までもがこんなに可愛らしいとは
このままでは私の方が折れてしまいそうだ…
だが、1日中何も口にできないなんて私には耐えられない何か、何か解決策はないだろうか
『あっ』
sha「、?どしたん?」
あるじゃないかとっても簡単なことが
『それじゃあ、シャオロンさんも一緒に行けばいいんですよ!ね?』
sha「ぁ、え、?行ってもええん」
『はい!あ、でも来るからにはちゃんと荷物持ちしてもらいますからね?』
そう私が頷けば、シャオロンさんもブンブン首を上下に振り「お、おん!なん、なんでもする!」と少し興奮気味に述べた
その蜂蜜色の瞳は嬉しそうにギラギラと輝いていて、何だかこちらにまでその気持ちが移ってきそうだった
玄関を出る前に耳と尻尾は絶対に出さない様に、と約束を交わして他の皆さんが起きないように静かに家を出た
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こー(プロフ) - 桜の穂さん» わ、嬉しい…ありがとうございます! (2023年2月1日 19時) (レス) id: 716a448de3 (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - メンヘラ具合とかがすごく好きです!疲れたらこのページを開いて癒されてます。これからも応援させていただきます! (2023年1月23日 21時) (レス) id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - すずさん» わわ、ありがとうございます…短めになると思いますが書いてみようと思います!其方様も良いお年を (2023年1月3日 23時) (レス) @page20 id: 716a448de3 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - コメント失礼します。楽しく見さしていただいてます!私はお正月のお話みたいです‼絶対見ます!良いお年を! (2022年12月31日 22時) (レス) @page21 id: 24285b21f7 (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 瀬夢@前世は勿忘草デス☆さん» 憧れとか恐れ多いですよ。。。ありがとうございます!途中放棄しないよう頑張って続けます! (2022年12月19日 23時) (レス) id: 716a448de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こー | 作成日時:2022年2月9日 16時