四十六話「夜船と蝶には注意。」 ページ47
Aside
高杉「今日は一段とデケェ月だなァ…。
かぐや姫でも降りてくると思ったら、とんだ
じゃじゃ馬姫共が降りてくるとはな。」
何で、こんな所に…っ
『っ』
名前を呼ぼうとしたら、
ーカチャリと銃を構える音が聞こえた。ー
『!』
標的は神楽ちゃん。
俺、思わず手が出ちゃって…。
『あちち…っ』
銃弾掴んだら、熱くてびっくりした。←
神楽「大丈夫アルか!…っ!」
来島「貴様ー!この来島また子の早撃ちに
勝てると思ってるんスか!!」
『神楽ちゃ』
ーグイッ
高杉「いーから黙って見とけ。」
っ…晋助の握る力強い…。
……痛い。
『っ!』
…黙って見てろ?
っそんなの無理だって晋助が
一番分かってるくせに!
『黙って見てるのは御免だ!!』
ー俺は晋助の手を振り払った。
………俺は、
神楽ちゃんを庇った銃弾で、
腹に二つ、穴が開いた。
『……っ…』
あれ〜……っ…。
……痛ぇ…あっちー………。
神楽「!…A!!」
…撃ち処が悪かったみたいだ……。
血が止まらねぇ。しくった。
『…ごめ………ん…っ逃げ…』
あ〜…。
ー俺は、薄れゆく意識の中で、
夢を見た。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
何度繰り返した悪夢だろうか。
松陽「…ありがとう」
坂田「……。」
銀時が松陽先生を…、
ごめんね銀時…松陽先生…。
高杉「銀時ィィィ!!」
俺は、駆け出す晋助に向けられた
刃を…、
『っ……』
代わりに受けた。
高杉「………っA…?」
……そっか、
死に際はこれで"2回目"か。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『……。』
"銀時を護るついでに…あの子達を
護ってください。"
…いつになったら…俺は…、
…貴方との約束を護れるんだ。
『!!……はー…はー…っ…!』
高杉「…目ぇ覚めたかA。」
……何処だろ此処…。
『……ここ何処…。』
高杉「俺の部屋だ」
……晋助の部屋…………。
っ神楽ちゃん…何処だろ…
『っ手当てしてくれたんだね、ありがと…。
…俺…行かなきゃ…』
ーカチャ…
……俺は晋助に刀を向けられている。
…晋助…。
高杉「何処行くってんだA?」
『…晋助、』
高杉「クククッ…着いてこい。」
……一体…何がしたいんだ?
ーーーーーーーーーーーー
ー晋助の肩を借りながら、只々晋助に
着いて行った。ー
『…何だこれ…』
幾多のケースの中に、
その"化け刀"は丁重に扱われていた。
四十七話「今も昔も。」→←四十五話「同窓会は変わった奴も変わらない奴も居る。」
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珀 | 作成日時:2024年3月14日 22時