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四十五話「同窓会は変わった奴も変わらない奴も居る。」 ページ46

Aside

エリーは「桂さんが帰ってきてない」

「ちょっと着いてきて欲しい」

と、プラカードを出して

俺達を橋の上まで連れてってくれた。

……小太郎が…?

ーエリーは口から血に染まった鞄を
取り出した。

『……これ、小太郎の?』

新八「えっ桂さんのなんですか?」

エリー「(最近巷で辻斬りが流行ってる。
もしかしたら…)」

新八「エリザベス…桂さんがそこら辺の辻斬りに
やられるわけないでしょ?」

『でも…早く見つけなきゃね。』

神楽「そうアルな!」

神楽ちゃんは定春君にその鞄の匂いを

嗅がせていた。

『神楽ちゃん、一人では危ないから
着いていくよ。』

神楽「分かったヨ!新八はエリザベスと
辻斬りについて調査するヨロシ!」

…何だか…不安だけが押し寄せてくる。

『気をつけるんだよ新八君、エリー。』

……小太郎…無事で居てくれ。

新八「はい!」

ーーーーーーーーーーーーーーー

定春「クンクン…クンクン……」

今は定春君の嗅覚だけが頼りだ。

…神楽ちゃんが危険に

及ばないようにしなきゃ。

神楽「…今回は何かやばい気がするヨ。」

『そうだね…胸騒ぎがするよ。』

ーーーーーーーーーーーー

ー定春君が匂いを追い続けて、
夜になった。

神楽「暗くなって来たアルな。」

『そうだね…神楽ちゃん先に帰』

銀時達は大丈夫かな……?

定春「わんっ!」

定春君が見ている前方には、

大きな船が流れ着いていた。

神楽「…何だロあの船。」

『大きいね。』

「おい…どーだ見つかったか?」

『!…』

ー俺たちは身を潜めて、
浪人達の会話に聞き耳を立てた。ー

何やら…岡田とかいうやばい奴が、

桂を切ったとか切ってないとか…。

その浪人達は、船に向かって行ってしまった。

……何だか平和的なのでは無いみたいだな。

神楽「定春、先に帰って銀ちゃん達に
この地図渡すヨロシ。」

定春「わんっ!」

神楽「…私も行くアル。」

…どうやら、

『…分かった。』

神楽ちゃん、銀時に似てきてしまったな。

ー俺と神楽ちゃんは静かに船に飛び乗った。

ーーーーーーーーーーーー

貨物の影に隠れて、

船の先頭に居る男を観察する。

…何処かで見た事のある……後ろ姿だ。

……まさか、だよな…。

神楽「…おいお前この船の船員か?」

『…少々、船を案内願います。』

神楽「頭ぶち抜かれたくなかったらナ。」

?「……。」

ーその人は、此方に振り向いた。ー

『………っ晋助…!』

四十六話「夜船と蝶には注意。」→←四十四話「泣いてるからって喜んでるとは限らない。」



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作者名: | 作成日時:2024年3月14日 22時

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