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十二話「鈍刀は魂の拠り所。」 ページ13

Aside

そうやって俺は銀時を待ち続けた。

朝から夕方まで子供達と遊んで、

…宿に戻って…、

時には……お洗濯したり、お風呂入ったり…。

…どうしても寝付けない夜には、

……公園の小高い丘の上、

一人…鍛練をしていた。

……人を護る刀を。

…っもっと……もっと……!

……もう、失わぬように。

?「アンタ刀振り回して何」

っ届くように!

ーシュッ…

?「……。」

『!……申し訳ない!』

……熱中していたら、

人に刀を向けてしまっていた。

……本末転倒だ。

?「……アンタ、名前は?」

『…Aです。刀を向けてしまって
本当に申し訳ない。』

沖田「…俺は沖田総悟でさぁ。」

あ…近藤さんと同じ服…。

…これは何の制服なんだろう?

っそんなことより!

『お怪我はありませんか?』

沖田「無いですぜ。危なかったですがねぃ。」

『っ本当に申し訳ないです。』

……嗚呼…本当に何やってんだ俺…。

沖田「…廃刀令のご時世に刀振り回すなんざ
アンタ良い度胸してやすね。」

……廃刀令……。

『……警察の方ですか?』←

沖田「そうでさぁ。新選組…知りやせんか?
もしかしてお上りさんで?」

っ何故バレる……←

……っ待って…。

……近藤さんって……新選組なのに

ストーカーなの……?汗←

『……でもこの刀は渡せないです。』

…何があってもこの刀は駄目だ。

沖田「…見たところ、そりゃ鈍刀…
何でそんなに執着するんでぃ。」

『……大切な人から貰ったんです。』

ーーーーー

幼少期、俺は人を人とも思っていなかった。

……戦場で物剥ぎをしていた時、

銀時に出会った。

……勿論、お互い本気で殺し合った。

……でも…いくらぶつかり合っても、

勝負がつくことは無かった。

…何度もぶつかり会う内に

……互いを護り合いながら物剥ぎをしていた。

そんな時だ。

坂田「……ん。」

『……?』

坂田「……やる。」

『……あ…………っ』

なんて言えばいいのか、

ありがとうなんて言葉知らなかった、

……ただ、泣きながら受け取った……。

銀時が初めてくれた贈り物なんだ。

……思えば、俺はあの時から

銀時に恋をしていたんだな。

ーーーーー

『……渡せないんです。』

俺は、相当銀時にぞっこんらしい。

沖田「……その鈍刀じゃあ、
模造刀と変わりありやせんぜ。
……見逃してあげまさぁ。」

『!……ありがとう//』

沖田「//…じゃ、//」

あれ?真っ赤だ…可愛らしい〜。←

十三話*「男とは心に獣を飼って生きている生き物。」→←十一話「陽のように優しく。」



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作者名: | 作成日時:2024年3月14日 22時

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