一話「忘れられない事もある。」 ページ2
Aside
『っ銀時…俺と一緒に…///』
そう、あれは俺から言い出した。
ずっと一緒に居たかったんだ。
坂田「……別れようや。」
『っ…え……』
俺は、短い間に人生の絶望を二回知った。
1つは、恩師を愛する人に切らせてしまった時。
…もう1つは、
坂田「…その…お前にはもっと良い人居るだろ。
……じゃーな。」
愛する人に、別れを告げられた時。
『え…待って……銀時…』
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『…行かないでよ……っ』
自分から出た声と、頬を伝う涙で、
夢を見ていたのだと気づいた。
…何度観た夢だろう。
『……。』
「…大丈夫ですか?」
隣に座っているお客さんに
心配掛けてしまったらしい。
『…っすみません…大丈夫です。
心配してくれてありがとうございます。』
そう、此処は船の中。
……行先は江戸のターミナルだ。
『……。』
この間、
偶然出会った辰馬から聞いた話では、
…どうやら銀時はかぶき町で、
眼鏡の少年と夜兎の少女と白くて大きい犬と、
万事屋をしているらしい。
寄り戻したいとか我儘言わないから、
………顔が見たい。
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inかぶき町
『……。』
…来たは良いものの……。
……っ此処は何処だろうか…。←
何となく道を歩いていると、
『…!』
ふと、横切るスクーターに目が行った。
あのヘルメットから見える銀髪、
ふわふわな天パ。
見間違えるはずがない。
…っ銀時だ……。
ーガシャーン!!
……え…?
…っう…嘘だろ……?
銀時が…車と正面衝突した…。
急いで駆け寄った。
『…っ銀時!…銀時!!…っおいアンタ…
早く救急車呼べ!!』
その場で呆然と突っ立っている
運転手に声を荒げる。
「ひっ…っはい!!」
っあのクソ運転手…
何処見て運転しやがってんだ。
銀時…っ頭から凄い血が……。
何か…っ何か……布無いか…。
坂田「…………っ…ぁ……。」
………え…?
ーガクンと、銀時の体重が俺に掛かる。
…っやだ……やだ…。
銀時…っ…。
『っ銀時!!』
もう失うのは御免だよ……。
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作者名:珀 | 作成日時:2024年3月14日 22時