だからこそ思う。 ページ14
「絶対何かの前触れでしょ」
どこかイラついたように深くため息をつく彼を尻目に必死で手を動かす。
「何が」
「まぁた学校来てないよ、彼ら」
彼らといわれて思い浮かぶのは以前よりもさらに雪夜との話題の中心になっている沢田綱吉君ら数人。
へぇ、と軽く返事をする私は悪いがそれどころではなかった。
「わかんない！！吐きそう！」
握ったシャープペンを放り出す勢いで叫ぶ私は、雪夜がおすすめしてくれた問題集を解きながら目を回していた。
いろんな事がありすぎて忘れていたが、私は受験生である。
しかももう１１月に差し掛かろうとしているところなのに…まだ進路先すら決まっていなかった。
「その勉強ってさぁ、意味あるの？Aは就職先がもう決まっているようなものなんじゃない？」
「え？なんで？」
気に入らなそうに鼻をならす。
「ボンゴレはイタリアの最大手マフィアだろ？その幹部の立ち位置にいるわけじゃん」
「…本気で言ってる？」
ヒクリと頬をひきつらす私に視線をさ迷わせた彼は最終窓の外を見る。
野球部の掛け声が大きく聞こえるそこにはおそらくさっき雪夜が言っていたとおり山本君は混ざっていないのだろう。
私だって師匠からボンゴレがどれだけ大きいマフィアグループでどれだけの歴史があるのか、そしてその中で守護者の役割はどれだけ重要かなんてよく聞かされた。
雪夜とも話して、マフィアというものがどういうものなのかとかも知ったつもりだ。
だからこそ思う。
「将来性が無さすぎるッ」
ボンゴレファミリーがではない。
ファミリーに属したところで私にはそんなものが担えるとは思えなかった。
もともとただ腕っぷしだけ極めていった、いわば脳筋のようなものなのだ自分は。
「まぁ、マフィアになります、だなんて現実味もないし就職先としては最悪だね」
ボンゴレはもともと自警団から始まった、いいマフィアらしいけれど、マフィアはマフィアだし。
そんな血生臭い世界に入っていこうとは思えない。
感性はそこら辺の人間と変わらないから大量の血は怖いし、この間のことだってちょっとトラウマだった。
私はただあの憧れを追いかけて強くなりたいだけなのだから。
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まちゅ - この作品が本当に大好きです。雲雀さんと夢主の関係性が未来ではどうなっているのか続きがとても気になります。もう更新はされないのでしょうか？お忙しい中だとは思いますがいつまでも待っています。 (2022年3月31日 2時) (
レス) @page15 id: 8db5ba313e (このIDを非表示/違反報告)
もなか - はじめまして！めっっっちゃ好きです。面白くて一気にここまで読んでしまいました。本当にREBORNの夢小説の中で、この作品が一番好きです！これから、夢主ちゃんがどう成長するのか、雲雀さんとの関係はどうなるのか。楽しみにしています。更新頑張って下さい！ (2019年10月31日 1時) (レス) id: 4d49380c91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 色々な雲雀さんの夢小説を見てきましたが、この作品が一番好きです！応援してます！ (2019年10月29日 18時) (レス) id: 381876ec5b (このIDを非表示/違反報告)
サラダ(プロフ) - クロさん» お返事が遅くなって申し訳ありません！初めての作品で稚拙なところも多いなかそう言っていただけるととても嬉しいです。更新停止していてすみません！頑張ります！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: c38cbec620 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - REBORN熱が再熱して、夢小説を徘徊していたところ、この作品と出会いました。文章構成や流れがとても面白くて、一瞬でファンになりました！続きが楽しみでドキドキが止まりません笑ずっと応援してます。頑張ってください！！ (2019年8月16日 0時) (レス) id: 261e093e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラダ | 作成日時：2019年2月20日 21時
