なんて物騒な。 ページ4
隠そうともしない足音を警戒して獄寺君に視線を投げ掛ける。
チラリとこちらを向いた彼が、手にダイナマイトを持ち出したのを見て一瞬戸惑うけれど、なんとか持ち直した。
なんて物騒な。
「てめー誰だ！？」
角から現れた驚いた顔の山本君が、表情通りの声をあげる。
どうやら彼も雲雀恭弥に助けられたらしい。
微妙な顔をする獄寺君に「私も雲雀さんに助けられたけど」と苦笑いを向ける。
「あいつ俺たちに貸し作って何企んでんだ…？」
「だがあいつも相当やられてて動けそうにねぇ」
「えっ、雲雀さんが？」
「はい、リングは預かって来ました」
二つのリングを見せてくれた山本君に、獄寺君が手持ちのリングを見せる。
「ってことは残るは…」
「霧だ！！」
「あの女の子だよね？」
「ああ、体育館だ！！」
少し距離のある体育館の入り口まで走る中、かなりの体力の消耗している二人に振りかえる。
「二人とも大丈夫…？」
血が滲む腹を押さえた山本君と、かなり顔色が悪い獄寺君が懸命に足を進める。
たどり着いた体育館を前に、お互いの傷だらけの体を確認して何故か明るく笑う山本君。
君はいつも笑顔みたいだね。
なんとなく和んで獄寺君が開け放った入り口から中を覗きこむ。
既に倒されているポールを見て焦る私たちに向かってかけられた声の方に視線を向ければ、そこには金髪にティアラを乗せた男とフードを被った赤ん坊。
そして腕を縛り上げられた女の子がいた。
完璧に人質をとられているその状況を把握して、顔を険しくする二人。
なんか、変な感じがする。
油断なんてできない殺伐としたこの空間で、謎の気持ち悪さを感じた私は、この違和感を伝えようと二人に声をかけた。
「ねぇ、なんかおかし」
い、といいかけたところで女の子の頬に添えられるナイフ。
嘘のない殺意と追い込まれた立場に獄君君が歯噛みする。
冷静に交換条件を出した山本君が、獄寺君の制止を振り切り、雨と雲と言われた二つのリングを手放す。
フードを被った赤ん坊に妙に視線が取られる私は、山本君の一瞬の動きに驚く。
…あぁ、ヤバイ。
もっとなにかできただろッ！→←こんな子どもまで巻き込まれてるんだもんなぁ。
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まちゅ - この作品が本当に大好きです。雲雀さんと夢主の関係性が未来ではどうなっているのか続きがとても気になります。もう更新はされないのでしょうか？お忙しい中だとは思いますがいつまでも待っています。 (2022年3月31日 2時) (
レス) @page15 id: 8db5ba313e (このIDを非表示/違反報告)
もなか - はじめまして！めっっっちゃ好きです。面白くて一気にここまで読んでしまいました。本当にREBORNの夢小説の中で、この作品が一番好きです！これから、夢主ちゃんがどう成長するのか、雲雀さんとの関係はどうなるのか。楽しみにしています。更新頑張って下さい！ (2019年10月31日 1時) (レス) id: 4d49380c91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 色々な雲雀さんの夢小説を見てきましたが、この作品が一番好きです！応援してます！ (2019年10月29日 18時) (レス) id: 381876ec5b (このIDを非表示/違反報告)
サラダ(プロフ) - クロさん» お返事が遅くなって申し訳ありません！初めての作品で稚拙なところも多いなかそう言っていただけるととても嬉しいです。更新停止していてすみません！頑張ります！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: c38cbec620 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - REBORN熱が再熱して、夢小説を徘徊していたところ、この作品と出会いました。文章構成や流れがとても面白くて、一瞬でファンになりました！続きが楽しみでドキドキが止まりません笑ずっと応援してます。頑張ってください！！ (2019年8月16日 0時) (レス) id: 261e093e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラダ | 作成日時：2019年2月20日 21時
