熱を孕む瞳と幼く安穏の瞳が重なった。 ページ27
ここ、何処だろう。
いつものようにお風呂に入って、いつものように一緒に寝ようと言う両親を寝室に送り届けて、いつものように…自分の部屋で寝た筈だ。
人肌ほどに暖かいお布団の中から顔を出す。
さっきまで私も確かに自室のベッドで寝ていたはずなのだ。
けれど、微睡みの中で ふと違和感を感じて、暗闇の中手探りでベッドをまさぐってみれば見覚えのない布団。
目の前に引き寄せていた布団を目をすがめて見ていると、不意に軽い重みが腹に回る。
ん？
「…A？」
ギュッと軽く抱寄せられる。
耳元で囁かれた少しかすれた色っぽい低音ボイスの自身の名前。
ピャッと猫のように跳ねて布団から飛び出る私を、腹に回っていた手が力強く引き戻す。
パッと明るくなった部屋のせいで凝らしていた目を刺激されて、思わず目を瞑った。
弛くなった拘束から這い出て見れば、指先に固いなにかが当たったけれどそれを気にする暇もなく振り反る。
手をついた床は最近になって身近になった畳の感触がした。
「…どうやら十年バズーカが誤爆したようだね。全く、厄介なガラクタを置いていってくれたよ」
十年バズーカ…？
ため息混じりに呟く濡れたような黒髪の男性は、少しはだけた着流しを整えるような素振りを見せる。
熱を孕む瞳と幼く安穏の瞳が重なった。→←決して運動が嫌いな訳じゃない。
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ドク(プロフ) - 一話一話、必ず笑うか、感情が動かされます。ピンポイントで笑う箇所を作るのがすごすぎる……そして面白すぎる…！！これからも頑張ってください！！ (10月7日 14時) (
レス) @page10 id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ(プロフ) - ぴょんさん» 私も貴方の感想の表現の美しさにため息が出ました…。負けないように頑張ります！笑 (2019年3月16日 23時) (レス) id: c38cbec620 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 言葉の表現が美しくて読むたびにため息が出ます…。これからも陰ながら応援させていただきます。 (2019年3月16日 20時) (レス) id: a5b956ec79 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！楽しみにしてくれていると思っただけで創作意欲がわいてきます！頑張ります！ (2019年3月12日 17時) (レス) id: c38cbec620 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ(プロフ) - 死に急ぎガールさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです！幼少期の雲雀さんとの何気ない日常はお楽しみいただけたでしょうか笑これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年3月12日 17時) (レス) id: c38cbec620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラダ | 作成日時：2019年1月25日 22時
