まずは映画を見に行きませんか？2【名前変換オリジナル】

バイト探し ページ10

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『うーん…なかなかいいのないな…』



あれから、バイト情報誌やアプリでいろいろと探してみたもののなかなかいいものが見つからない。



『これは時給がなぁ…こっちは場所が…』



部のこと考えたら条件下げたくないし…。どうしたもんかな…。
そのとき、携帯電話の音がなった。画面を見ると「紀元律」との文字。



『紀元くん…？あ、バイトしてたよね確か！』



工場だったはず！なにか良い情報が聞けるかも！



『もしもし紀元くん？』

律「あ、春野さん…？ごめんね、と、突然」

『大丈夫だよ！ちょうど私も紀元くんに聞きたいことあったし！』

律「聞きたいこと？いいよ、何？」

『いやいや、紀元くんからかけてきてくれたんだから！私は後で』



そういうと紀元くんがうーん、うーんとうめいている。



律「…そのぉ、春野さんはひ、暇な日とかあったりする？」

『暇な日？』

律「そう。ま、まだ知らない場所とか沢山あるだろうし、ぼ、僕で良かったら案内できたらな、って…」



案内！？確かにまだ引っ越してきて数カ月だもん。それに学生執行部と勉強といろいろあって、碌に散策もできていない。



『嬉しい！ぜひ、お願いします！』

律「ほ、本当？もちろんだよ。じゃあ日程を…」



そこから日程を調整し、近くの複合商業施設へ行くこととなった。



『じゃあ最初に映画見て、次にご飯！最後はぶらぶらするんだね！楽しみだなぁ』

律「映画のチケットは僕が取っておくよ」

『ありがとう！じゃあまた』



通話を切り、ベッドに転がる。



『わくわくする！……あ！バイトのこと聞き忘れた！それに出かけるお金…はギリ足りそうだな。もう、私のバカー！！』



なにしてんのよ…！でも、お出かけは楽しまなくちゃね！


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