まずは映画を見に行きませんか？【名前変換オリジナル】

思いと覚悟 ページ36

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律「じゃあ、あの、僕、あの…バイト行くから…！じゃあね！」

『え…あ、うん。じゃあね！』


ガタンッ


律「った…！」

『え、大丈夫！？思いっきり机に脚ぶつけたけど…』

律「だ、だ、大丈夫！いや、本当！」

『ならいいけど…』


足抑えながら行っちゃった…。本当に大丈夫かな。それに、すごく動揺してたよね。私なにか変なことでも言った？…あ、もしかして好きってやつ？


『なわけないか笑…光原先輩…』


執行部への思いをちゃんと伝えないと。私は執行部で活動したい！

――――――――――――

夏希「…って流れで、夏祭り当日は見回りをやっていく。私と春野さんは常にインカムをつけて、トラブルが起きたら対処する役も担うからね。何か質問は？」

『無いです！』


とうとう部活の日がやってきた。光原先輩へは終わった後に、思いを伝える。


夏希「よかった。…どう、少しは執行部の仕事、慣れてきた？」

『はい！まだまだ拙いところばかりですが…やりがいがあって楽しいです！』

夏希「そう。光原とはどう？上手くやってる？」

『え…あ、はい…』


ど、どうしよう。つい嘘をついてしまった。


夏希「…悪いやつじゃないんだよ。たださ、やっぱ偏見とか、理想とか…そういうの押し付けられてきてるから。自分は自分だ、って主張するために必死なんだよ、光原は。だから、強い言葉とか言われるかもしれないけど、わかってやって。執行部の仕事はちゃんとプライド持ってやってるからさ」


偏見と理想を押し付けられてきてる…？


『押し付けられてるってどういう…』

「木村！ちょっといいー？」

夏希「はい！わかんないとこ出てきたら声かけて」


聞きそびれてしまった…。まぁいいか。それより見回りをちゃんと確認しとかなくては！


？「あー、春野さん…」

『？…光原先輩！』

紘基「その…部活終わった後、ちょっといい？」

『はい…。私もお話したいことがあります』

紘基「わかった」


まさか光原先輩から誘われるなんて…何を言われるんだろう。まさか退部届渡されるとか！？いやいや、そんな人じゃない…。なんにせよ覚悟を決めないと！


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