まずは映画を見に行きませんか？【名前変換オリジナル】

先輩への新たな気づき ページ37

.


紘基「この前は本当にごめん！あんな態度と言葉…すごく高圧的だった」


部活が終わり、駐輪場近くまできた私たち。私から話し出した方がいいか、光原先輩の話を待った方がいいか迷っていたら、振り返った光原先輩に突然頭を下げられた。


紘基「…実は、元々○○学科3年の執行部の人も俺を好いてて…ちょっと色々あってね。でも、春野さんとあの人は別人だ。それに思い返せば、あんな真面目な仕事振り…本気でやってなきゃできない。今日、木村と話し合ってた春野さんを見て改めて感じたよ。だから…本当にすまなかった」


元執行部の先輩と…？そうだったんだ。…ああ言われて確かに傷ついた。でも、自分の中の執行部への思いを再認識できたいい機会でもあったから。


『光原先輩。私、確かに光原先輩のこと好きです』



でも…


『それと執行部の仕事は関係ありません。私が勉強したことを皆に伝えて、それが皆の糧になって笑顔になってくれて…。それがすごく嬉しいんです！部活でも先輩たちを見てて、成長したいってすごく思います。…執行部に入ったことで知れたんです！考えたり勉強することがこんなに楽しいんだって！』

紘基「うん。充分伝わったよ。これからもよろしく」

『よろしくお願いします！』

―――――――――――

『ふぅー…。よかった、これからも執行部にいられる』


無事に帰宅しベッドに体を投げる。


『そういえば…○○学科の先輩のこと聞いてない』


確か入学式のときに、嫌な事情でいなくなったわけじゃないって言ってたよね。でも、光原先輩のあの口ぶりは何かあったんじゃないか、って思っちゃうよな…。

そういえば、木村先輩が言ってた偏見と理想を押し付けられてる、っていう話も詳しく聞けなかったな…。

そう考えると、光原先輩の過去ってあんまり知らないな…。


『…知りたいな』



・

夏祭り準備1→←思いと覚悟

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す