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A「…気になるって言うか、今日あんまり話せてないなーって思っただけです」
伊沢「…話してくる？俺1人で切っても大丈夫だよ？」
A「いやいや大丈夫です！それに5人分なので、結構ありますよー」
気遣わせてしまった…。ダメだな…せっかく伊沢さんが隣にいるのに。それに玉ねぎもきちんと切
らなきゃ。
A「うぅ…結構目にしみますね…」
伊沢「大丈夫？」
A「はい…」
とは言ったものの、勝手に涙は出てくるもので。
伊沢「あー、涙出てるね変わろうか？」
A「いえいえ！大丈夫です」
伊沢「…見せてみて」
A「え？」
その瞬間、私の頬は伊沢さんに手を添えられ、顔を向けさせられた。伊沢さんとしっかりと目が
合う。
ドクンドクン
心臓の音が大きく耳に響いてくる。
A「あ、あの……」
伊沢「…玉ねぎを切って涙が出るのは、酸化アリルのせい」
そう言いながら、伊沢さんは私の涙を拭っていく。
ドクンドクンドクン
伊沢さんに聞こえるのではないか、と思うほど、音は大きく早くなっていった。
…私、なんでこんなことされてるんだろう。頬に手を添えられて、涙を拭かれてて…。
A「い、伊沢さ」
伊沢「やっぱり変わるよ！」
A「え？」
言うと同時に伊沢さんの手はパッと離れ、お互いのまな板に乗っている玉ねぎと茄子を取り替え
た。
伊沢「早くしないと、間に合わないよ？」
A「……は、はい」
言われるがまま、私は包丁を手に取った。茄子を切りながらチラリと伊沢さんを盗み見るが、その
顔は平然としていた。
…伊沢さんにとっては、なんでもないようなことだったのかな。あんなに私はドキドキして…なの
に…。どうしてあんなことすると？他の子にもすると？だけん、当たり前みたいな顔しとっと？…
わかんないよ。
玉ねぎはもう切ってないのに、涙が出そうになった。
A「…私、ちょっと手洗ってきます」
伊沢「わかった、いってらっしゃい！」
A「…」
答えれなかった。勝手に好きなって、勝手に傷ついて、挙句泣くなんて…最低だ。そう思ったら少
し離れたところにある、お手洗いに走っていた。
光「あれ、Aちゃんは？」
伊沢「手、洗ってくるって」
光「？伊沢さん、顔赤いですけど大丈夫ですか？」
伊沢「大丈夫大丈夫！なんでもない」
光「そうですか…」
水上「………」
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みびみやこ(プロフ) - 澪堕さん» ありがとうございま下！続きですね…思いつき次第書かせて頂きます！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2020年4月20日 21時) (
レス) id: 0d52c0c6b8 (このIDを非表示/違反報告)
澪堕(プロフ) - ずっと見させて頂いてました！ 是非番外編でこの後の続きとかも見てみたいです(*´ω`*) (2020年4月17日 0時) (レス) id: b14ba6fecc (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - くろさん» お待たせしました…。最終回まで楽しんでくださると嬉しいです！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2020年4月13日 23時) (レス) id: 0d52c0c6b8 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 更新待っていました…！嬉しいです！！めちゃくちゃきになる展開に、本当にドキドキさせられます…！(*´艸｀)！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 15da9c8369 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - 黒子さん» うわああ！！2回目の感想コメントありがとうございます！楽しんで頂けるようなストーリーになるよう頑張ります！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2019年9月28日 10時) (レス) id: 0d52c0c6b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みびみやこ | 作成日時：2019年7月24日 0時
