キライ－。 (ページ2)

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友達なんかいらない。友達はお母さんだから。ページ2

チュンチュン。

かすかに小鳥の鳴き声が聞こえてくる。

今日から私は高校二年生。

私はあの出来事以来、人が嫌いになった。

新学年になって初めてのホームルーム。

担任は吉野晃一という人になった。

イケメンだからといってクラスの女子が騒いでいる。

正直うざい。

あの出来事が起きて13年経った今。

あの記憶は今でも忘れられるものではない。

学校は青春する場だよーなんて昔母の話をよく聞いていたけど、青春するきすら起きない。

ホームルームが終わり一時限目は授業をせず同じクラスの人と仲良くなる。という目的のものになった。

当然私は参加しない。

丁度窓際の席だから誰にも話しかけられずに済むだろう。

そう思っていたのに。

女1「あのー小野寺さんだよね！1年間よろしくね！可愛いから目に入っちゃった！
友達にならない？」

女2「あー！うちもなりたいー！可愛い！」

女3「あたしもー！」

なんでなの。どうしてよりにもよって私なの。

しかも可愛いからが理由って。

わたしは両親を亡くして以来友達を作ったことがない。
思い切ってわたしは、

『ごめんなさい。私友達いらないので。』

そう言った。

女1「は？何こいつ。まじ腹立つ。友達いらない？意味わかんねーwww」

女2「ちょっと可愛いからって調子乗ってんじゃねーよ。まさかお前、母親が友達とか言わないよなw」

ードクンー

お母さんが友達。か。

『もしそうだったら悪いですか？』

教室が静まり返る。

女3「こいつ、母親が友達だってーwだから友達いらないって。まじ死ねよ。w」

友達どころかお母さんなんていないよ。

『ごめんなさい。嘘つきました。』

女1「wwwやっぱ友達ほしいんじゃんwま、もうならないけどな」

すると吉野先生がお前らもうやめろと口を突っ込んできたが私は聞かないまま

『お母さんが友達なんて嘘です。』

女3「んじゃ、土下座してあやまって？w」

私は渋々膝をつき頭を下げて

『お母さんは死にました。』

教室がまた静まり返る。

女2「…。気持ち悪。もういい。退け。」

3人とも去って行った。