6話 ページ7
「これでみんなポケモントレーナーだな」
カルムくんが言う。
ちなみに、ティエルノくんとトロバくんは元々ポケモンを持っていたらしい。
「あのう…ぼくも預かってきたものがあるんです」
今度はトロバくんが少し控えめに言った。そして続けて説明を始める。
「言い換えれば、ポケモンを深く理解するための大事なものです」
そして一人ひとりに『ポケモン図鑑』というものを渡していく。
「あっ、あのですね、今お渡ししたポケモン図鑑は、出会ったポケモンを自動的に記録していくハイテクな道具なんです。
ちなみにポケモン博士は、ぼくたちがポケモンと旅をして図鑑を完成させることを期待されています。
言い換えれば、博士からの大事なミッションです……きっと」
わかりやすい説明だ。こんな大事なミッション…果たして私なんかに務まるのかが心配だ。
「もう！ トロバっちは真面目すぎなんだから！
あのね、Aっちこれも受け取ってよ」
「え…？ うん」
ティエルノくんがそう言って渡してきたものは、一通の手紙。どうやら博士から母さん宛てのようだ。
「よーし！ 博士に頼まれたおつかいも無事に済んだし、ぼくとトロバっちはポケモンを探すとするよ！ いこうトロバっち！」
「はい！」
ティエルノくんとトロバくんはそそくさと行ってしまった。私はどうすればいいのか分からずキョロキョロしていると、カルムくんが声をかけてくれた。
「あの2人は大丈夫だよ、お隣さん。
カロスではね、選ばれたこどもがポケモンとポケモン図鑑を持って冒険の旅をするんだ」
「そうなんだ」
なぜ私なんかが選ばれてしまったかは置いといて、とりあえずわかった。
「もっともキミはまず、母親にその手紙を届けないと」
「うん…！ いろいろとありがとう！
それでは行ってきます！」
私は嬉しくなって駆け足で家に向か＿＿＿
おうとした。すると、
「まって！ A！！」
「わぁああ！？」
急に大声で呼ばれた。びっくりして自分の足につまずいて転んでしまった。
「いったぁ…うぅ…」
少し涙目になりながらも後ろを見るとサナちゃんがいた。どうやらサナちゃんに呼ばれたようだ。さらに後ろには少し呆れたような顔をしたカルムくんが立っていました。
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かしのん(プロフ) - こちらから→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/1f58669af51/ (2016年8月1日 15時) (
レス) id: 75e1f06cde (このIDを非表示/違反報告)
かしのん(プロフ) - この作品を書いています本人です。スマホの機種変によりパスワードがわからなくなって書き直しています。 (2016年8月1日 15時) (レス) id: 75e1f06cde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かしのん | 作成日時：2016年5月29日 19時
