10話 ページ11
森の奥へ進もうとしたその時＿＿＿
「A！ まって！」
後ろから声をかけられる。今日は後ろから声をかけられることがなんだか多い。
こんなにも一緒にいると、その声もだんだんわかるようになる。後ろを振り向くとそこにはやはりサナちゃん。
「サナちゃん！ どうしたの？」
「一緒に行こ！ 一緒だとなんかわくわくしそうなんだもん♪」
「うん、そうしよ！」
気を取り直し今度は2人で歩き出す。
「なんだか迷っちゃいそう」
「だね」
なんて話していると、私たちの前に一匹のピカチュウが現れた。しっぽが丸い…というか、ハートみたいな形になってる……？
「かわいい〜！」
サナちゃんがそう言う。そんなこと言ってる君も可愛いよ。
「捕まえよっかな」
「A捕まえるの？ がんばれ！」
「ありがと！ いけっ！」
あっ体力削るの忘れてた
＿＿＿と思った時にはもう遅く、モンスターボールはピカチュウ目掛けて飛んでいっていた。
捕まえられるだろうか。じっとモンスターボールを見つめる。
ゆれる、ゆれる、ゆれる、カチッ。
「あ、捕まった」
「体力削らないのによくできたね！ すごい！」
「う、うん。自分でもびっくり…」
ボールに入ったピカチュウを見ると、ピカチュウはニコニコしてこちらを見ていた。私も笑って見つめ返す。
何はともあれ仲間になったんだ。よろしくね、ピカチュウ。
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かしのん(プロフ) - こちらから→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/1f58669af51/ (2016年8月1日 15時) (
レス) id: 75e1f06cde (このIDを非表示/違反報告)
かしのん(プロフ) - この作品を書いています本人です。スマホの機種変によりパスワードがわからなくなって書き直しています。 (2016年8月1日 15時) (レス) id: 75e1f06cde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かしのん | 作成日時：2016年5月29日 19時
