進撃の巨人ー奪われる翼ーFinal (ページ6)

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Episode 3-2 油断ページ6

レ「あ、ちょっと待ってて」

そう言うとレイさんは奥の部屋に行ってしまった。

座りながら辺りをキョロキョロしていると、思わぬものが目に飛び込んできた。

それは見慣れたリヴァイのシャツだった。

しばらくの間私はフリーズしていた。

何回か、リヴァイがいるかどうかの確認をしに部屋を見に行った時があった。

でも、早朝でもお昼でも夕方でも深夜でもリヴァイはいなかった。

どこへ行っていたのか不思議だった。

団長の部屋は使わしてもらっていたからリヴァイはもちろんその部屋にはいないし、兵舎かなって思ったけど人数が決まっているからそれはない。

本当に不思議だった。

ここにリヴァイのシャツがあるということはリヴァイはここで寝たりしていたという事…

いろんな映像が頭の中で映し出される。

レ「お待たせ～。さっ、食べましょ♪」

A「あの、レイさん。」

これ以上ここにいるのは無理だと思った。
耐えられない…。

レ「どうしたの？」

A「私、急用を思い出したので失礼しますね。せっかく、色々用意してもらったのに本当にすいません…」

レ「用事があるなら仕方ないわ。でもせめて1個ぐらい食べて行きなさいよ、甘いものは疲れを癒してくれるわよ」

ドアノブを握ったまま私は止まる。

1個ぐらいはいただかないと失礼だよね…

そうして振り向いたその瞬間、レイさんは真後ろに立っていた。